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スキルアップカレッジ

運輸・物流業のビジネス基礎

業種別実務 中級 全8レッスン 約200分

公開日:

コース概要

運輸・物流業は、日本の GDP の約 5 %・従業者約 500 万人(トラック運送だけで約 200 万人、物流業界全体で約 340 万人)・営業収入約 25 兆円という圧倒的な規模を持ちながら、業界外の方には「制度」「階層」「用語」がわかりにくい世界です。姉妹コース製造業のビジネス基礎・小売・流通業のビジネス基礎が「荷主側から物流を眺める」のに対し、本コースは「事業者側の眼鏡」——貨物自動車運送事業法・改善基準告示・標準的な運賃・下請 3 階層・フォワーダー・NVOCC ・海運・鉄道貨物・航空貨物・倉庫業法・危険物・パレット規格・改正物流法・CLO 選任義務・特定技能自動車運送業・宅配クライシス・置き配・TMS /WMS ・AI 配車・自動運転・ドローン配送・フィジカルインターネット——を、運輸・物流業に転職・配属された事務系・営業・人事・経理・経営企画担当者と、運輸・物流クライアントを担当するコンサル・SIer・広告代理店・金融・保険・不動産・編集者を両方主軸に 8 レッスンで体系化します。

学習の流れ

前半 3 レッスンで運輸・物流業の全体像と基本制度を扱います。レッスン 1 で業界の現在地と本コースの守備範囲、レッスン 2 でバリューチェーンと業態別ビジネスモデル、レッスン 3 で貨物自動車運送事業法と改善基準告示・標準的な運賃を扱います。中盤のレッスン 4 でフォワーダー・海運・鉄道貨物・航空貨物、レッスン 5 で倉庫業法・危険物・コールドチェーン・パレット規格を扱い、輸送モードと保管の全体像を確立します。後半のレッスン 6 で物流 2024 年問題と改正物流法(CLO 選任義務)、レッスン 7 で EC 物流と宅配クライシス、レッスン 8 で物流 DX と業界の未来と修了後の学び方までを扱います。全 8 レッスン・約 200 分の構成です。

このコースで学べること

  • 運輸・物流業の 3 大分類(トラック・海運・空運・鉄道貨物)と 3 大機能(輸送・保管・流通加工)を地図化できる
  • 運輸・物流業のバリューチェーンと業態別ビジネスモデルを読み解ける
  • 貨物自動車運送事業法の 3 事業区分、改善基準告示、標準的な運賃、荷主勧告制度、下請 3 階層構造を把握できる
  • フォワーダー・NVOCC・海運(外航/内航・コンテナ 3 大同盟)・港湾運送・鉄道貨物・航空貨物の役割分担を理解する
  • 倉庫業法(普通倉庫/冷蔵倉庫/水面倉庫)と危険物取扱い・コールドチェーン・パレット T11 規格を扱える
  • 物流 2024 年問題・改正物流法(CLO 選任義務)・特定技能自動車運送業 2024 年追加を最新水準で把握できる
  • EC 物流と宅配クライシス(ヤマト 2017 年総量規制)・ラストマイル・置き配・再配達率を体系化できる
  • TMS / WMS / AI 配車/自動運転/ドローン/隊列走行/フィジカルインターネットまで、2026 年時点の物流 DX を把握し、修了後の継続学習方向を持てる

対象者

運輸・物流業(トラック運送・宅配・倉庫・フォワーダー・海運・港湾・鉄道貨物・航空貨物・3PL)に転職・配属された事務系・営業・人事・経理・経営企画担当者と、運輸・物流クライアントを担当するコンサル・SIer・広告代理店・金融・保険・不動産・編集者を両方主軸。現場経験はないが「業界としての運輸・物流業を読み解きたい」社会人 3 年目以上を対象。運輸・物流に向けた提案・営業を行う方も含む。トラック輸送・海運・鉄道貨物・航空貨物・倉庫・港湾を業種横断で扱う

講師紹介

小田 香織(おだ かおり)

運輸・物流業専門コンサルタント/元 大手物流企業ロジスティクス企画部/元 大手総合商社物流本部/元 外資系物流コンサル

慶應義塾大学商学部卒業後、大手物流企業(日本通運/ヤマトホールディングス/SG ホールディングス/センコーグループホールディングス/NIPPON EXPRESS ホールディングス類似想定)に新卒入社し 8 年(トラックターミナル現場オペレーション 1 年で幹線輸送・支店貨物取扱を経験、営業所配車業務 2 年で軽貨物・チャーター便・混載便の配車設計と協力運送会社との単価交渉を担当、本社ロジスティクス企画部 5 年で大手小売・製造業向けの 3PL 提案・物流センター立ち上げ 5 件・TMS / WMS 導入を主導)。現場と本社の 2 つの視座を若手のうちに獲得。2014 年に大手総合商社の物流本部へ転じて 5 年(海運オペレーション 2 年で外航コンテナ・不定期船・NVOCC の実務を担当、国際物流企画 3 年で港湾運送業者・フォワーダー・航空貨物代理店との協業スキーム設計・CBAM 対応の輸出入プロセス改革を主導)。2019 年に外資系物流コンサルティング会社(Accenture Supply Chain /PwC ロジスティクス/Deloitte サプライチェーン /DHL Consulting 類似想定)へ転じ 4 年(中堅荷主の物流改革・大手 3PL の M&A /DD ・スタートアップ物流テック PoC 支援・改正物流法対応の CLO 選任コンサルを年 8 〜 12 社主導)。2023 年に独立、現在は運輸・物流業界で 50 社超のコンサル経験を持つ運輸・物流専門コンサルタントとして年間 15 社の顧問・支援を継続。物流 2024 年問題対応 /改正物流法対応 /CLO 選任支援 /物流 DX 導入が主戦場。並行してグロービス経営大学院で MBA 取得。スタンス:「運輸・物流業は『時間』『規制』『階層』の 3 軸で捉える」「重層下請は日本の物流業を支える生態系であり、同時に最大の改革課題」「物流 2024 年問題は 30 年遅れた労働環境改善の起点」「物流 DX は業務効率化ではなく、業界の生き残り戦略」「改善基準告示がすべてのトラック運行の基準線」「トラック・海運・空運・鉄道貨物は違う言語を話す 4 つの国」「フォワーダーと実運送人の違いを翻訳できる人が重宝される」

受講される方へのメッセージ

「「物流クライアントを担当することになりました」「トラック運送会社に転職したのですが、業界の言語がわかりません」「小売業から物流子会社に社内異動になりました、同じサプライチェーンのはずなのに全く違う世界です」——独立してから、この 3 年で最もよく受けてきた相談です。日本の運輸・物流業界は、従業者数約 500 万人(トラック運送業だけで約 200 万人、物流業界全体で約 340 万人、道路貨物運送業は約 200 万人)・国内貨物輸送量約 43 億トン・完成工事高の代替指標として営業収入約 25 兆円という圧倒的な規模を持ちながら、業界外の方には「制度」「階層」「用語」がわかりにくい世界です。貨物自動車運送事業法、改善基準告示、標準的な運賃、荷主勧告制度、下請 3 階層、軽貨物一人親方、フォワーダー、NVOCC、B/L 、FCL /LCL 、コンテナ 3 大同盟、倉庫業法、危険物、パレット T11 、TMS /WMS 、CLO 、特定技能自動車運送業——これらが当たり前に飛び交う会議で、何が議論されているかを理解できるかどうかは、転職者にとっても担当者にとっても提案者にとっても、最初の半年の関わり方を大きく左右します。本コースは、大手物流企業ロジ企画 8 年・大手商社物流本部 5 年・外資系物流コンサル 4 年、独立後 50 社超の支援で見えてきた「運輸・物流業界を読み解く眼鏡」を、業界外の方に向けて 8 レッスンで届けます。トラック・海運・空運・鉄道貨物は「違う言語を話す 4 つの国」ですが、共通する 3 大機能(輸送・保管・流通加工)と、共通する土台(貨物自動車運送事業法と改善基準告示)を押さえれば、俯瞰から読み解けるようになります。「時間・規制・階層の 3 軸で捉える発想」を、本コースで身につけていきましょう。」

レッスン一覧

  1. 1

    運輸・物流業の現在地と本コースの守備範囲

    運輸・物流業の定義と 4 大分類(トラック・海運・空運・鉄道貨物)、日本経済での位置(GDP 約 5 %・営業収入約 25 兆円・従業者約 500 万人・トラック運送だけで約 200 万人)、3 大機能(輸送・保管・流通加工)、業界を取り巻く 4 構造変化(人口減/2024 年問題/EC 拡大/脱炭素)、本コースの守備範囲(転職者・担当者・提案者の 3 視点)、運輸・物流業の 3 共通言語(時間・規制・階層)、業界のことば(貨物自動車運送事業法・改善基準告示・標準的な運賃・下請 3 階層・CLO )が翻訳できる価値を学ぶ

  2. 2

    運輸・物流業のバリューチェーンと業態別ビジネスモデル——輸送・保管・流通加工

    Michael Porter バリューチェーンの物流業版、6 領域収益モデル比較(元請宅配=小口高単価・トラック運送=運賃×距離・倉庫=保管料×日数・フォワーダー=マージン・海運=コンテナ運賃・3PL = フィー)、「時間・コスト・品質のトリレンマ」、物流業の典型組織(営業・配車・オペ・倉庫・輸出入・IT ・安全)、6 業態の主要 KPI 比較を学ぶ

  3. 3

    貨物自動車運送事業法・改善基準告示・標準的な運賃

    貨物自動車運送事業法(1990 年物流二法制定)の 3 事業区分(一般貨物自動車運送事業/特定貨物/貨物軽自動車運送事業)、営業ナンバー(緑ナンバー/黒ナンバー)と自家用ナンバー(白ナンバー)の違い、改善基準告示(1989 年策定・2024 年 4 月改正)の 3 大数字(拘束時間 1 日 13 時間原則・月 284 時間/連続運転 4 時間/休息期間 11 時間)、標準的な運賃(2020 年 4 月告示・2024 年 3 月改訂 8 % 引き上げ)、荷主勧告制度、下請 3 階層と軽貨物一人親方、労働安全と運行管理者を学ぶ

  4. 4

    フォワーダー・海運・鉄道貨物・航空貨物——国際物流と長距離モード

    利用運送事業(第一種/第二種)とフォワーダー、NVOCC(Non-Vessel Operating Common Carrier)の役割、海運(外航/内航/不定期船/コンテナ)、コンテナ 3 大同盟(2M /Ocean /THE Alliance)、B/L (Bill of Lading)/SWB /FCL /LCL /CY /CFS、港湾運送事業法(1 種〜 7 種)、JR 貨物と鉄道コンテナ輸送、航空貨物と混載・IATA /ULD、モーダルシフト(鉄道・船舶へ)を学ぶ

  5. 5

    倉庫業法・危険物取扱い・コールドチェーン・パレット規格

    倉庫業法(1956 年制定・2003 年登録制へ改正)の 3 分類(普通倉庫/冷蔵倉庫/水面倉庫)、営業倉庫と自家用倉庫の違い、危険物取扱い(消防法・毒劇法・IMDG コード)、コールドチェーンと 3 温度帯(常温/チルド/冷凍)、パレット T11(1,100mm × 1,100mm)/T12・レンタルパレット、物流不動産(大和ハウス/プロロジス/GLP/CRE /日本 GLP/ESR)、マテハン機器(フォークリフト・AGV /AMR /自動倉庫)を学ぶ

  6. 6

    物流 2024 年問題と改正物流法——CLO 選任義務・特定技能自動車運送業

    物流 2024 年問題(2024 年 4 月時間外労働上限規制・年 960 時間適用、輸送能力 14 % 減の試算)、改正物流法(2024 年 4 月成立の流通業務総合効率化法 /貨物自動車運送事業法 改正)、CLO(Chief Logistics Officer 物流統括管理者)選任義務、特定技能自動車運送業 2024 年 3 月追加、共同配送・中継輸送・モーダルシフト、ホワイト物流推進運動、下請多重構造改革、荷主勧告制度の強化を学ぶ

  7. 7

    EC 物流と宅配クライシス——ラストマイル・置き配・再配達

    EC 物流の急拡大(BtoC EC 約 24 兆円 2024 年)、宅配 3 社(ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便)、ヤマト 2017 年総量規制の背景と業界インパクト、置き配(2020 年国交省ガイドライン)、再配達率(2024 年 10 月 10 % 目標・現状 11.4 %)、宅配ボックス/PUDO /コンビニ受け取り、ラストマイル配送、軽貨物急拡大とフリーランス新法 2024 年 11 月、Amazon Flex /Uber Eats 型プラットフォーム、生鮮 EC のコールドチェーン、ライン便と方面別便を学ぶ

  8. 8

    物流 DX と業界の未来——TMS /WMS /AI 配車/自動運転/ドローン/フィジカルインターネット

    TMS(Transport Management System)と WMS(Warehouse Management System)の役割分担、AI 配車と動的ルーティング、Uber Freight 型プラットフォーム、隊列走行と後続無人・自動運転レベル 4 トラック(2027 年頃実用化目標)、ドローン配送とレベル 4 飛行(2022 年 12 月改正航空法)、物流 DX スタートアップ(Hacobu /Buysell Technologies /CBcloud /Ascend /SmartDrive )、フィジカルインターネット構想(経産省 2022 年)、脱炭素と Scope 3 ・EV トラック・SAF ・水素トラック、修了後の継続学習方向(国交省統計・物流連合会・LOGI-BIZ /日経 MJ )を学ぶ

  9. 総復習テスト

    全レッスンの内容を振り返るテスト

このコースの用語集(70語)
AGV(エージーブイ)
Automated Guided Vehicle。無人搬送車。床に貼った磁気テープや誘導線に沿って自動走行する搬送車で、1980 年代から製造業で普及した。決まったルートを繰り返し走る用途に強みがある。
AMR(エーエムアール)
Autonomous Mobile Robot。自律走行ロボット。AGV より進化した自律型で、レーザーセンサー(LiDAR)や画像認識で環境を把握し動的に経路を決定する。Amazon Robotics、Rapyuta Robotics、GreyOrange、Locus Robotics が業界代表。
AS/RS(エーエスアールエス)
Automated Storage and Retrieval System。自動倉庫。貨物の入出庫を完全自動化する立体倉庫で、スタッカークレーンが縦横に動く。大型倉庫(1 万パレット以上)の高効率保管に向く。ダイフク、村田機械が業界大手。
AWB(エーダブリュービー)
Air Waybill。航空運送状。航空貨物の輸送書類で、IATA レートを基準とした運賃計算に使われる。B/L と異なり有価証券性はない。
Amazon Flex
Amazon が 2019 年に日本で開始した個人配達員委託ネットワーク。個人ドライバーが専用アプリで配送スポットを予約し、Amazon 配送センターから荷物を受け取り指定エリアの配達を行う仕組み。
IMDG コード(アイエムディージーコード)
International Maritime Dangerous Goods Code。国際海上危険物規程。IMO が策定する海上輸送での危険物運搬の国際規則で、9 クラスに分類、UN 番号ごとに包装・表示・積付・分離要件が規定される。