財務諸表の読み方
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コース概要
「決算書を読めるようになりたいけれど、簿記から学ぶのは荷が重い」「経営会議で財務の話題になると黙ってしまう」「上場企業の決算短信を見ても、どこを見ればよいかわからない」——事業部長・部長・課長・経営企画担当・キーアカウントマネジャー・コンサルタントなど、業務で「会社の数字」と向き合う方々の共通の悩みです。本コースは、財務諸表を「資格対策の対象」ではなく「会社を読み解く実務スキル」として、8 レッスンで体系的に学びます。三表(P/L・B/S・C/F)の構造、三表の連環、主要な財務指標(収益性・安全性・効率性・成長性)、業界別の特徴(製造・小売・SaaS・金融・スタートアップ)、決算短信と AI 時代の財務分析ツールまで、簿記の専門知識を持たない方が「数字で会社を理解する」感覚を持ち帰れる構成です。書く力(仕訳を切る)ではなく、読む力(決算書を解釈する)に集中しています。
学習の流れ
レッスン 1 で財務諸表の役割と本コースの位置づけを共有します。レッスン 2 〜 4 が三表編で、損益計算書(L2)、貸借対照表(L3)、キャッシュフロー計算書(L4)と順番に扱います。三表それぞれを単独で理解するのが前半の目標です。レッスン 5 は連環編で、三表のつながりから「儲かっているのに倒産」「赤字でも生き残る」のからくりを解き明かします。レッスン 6 は指標編で、収益性・安全性・効率性・成長性の代表的な指標を、業界平均との比較で使いこなす技術を学びます。レッスン 7 は業界別編で、製造業・小売・SaaS・金融・スタートアップの特徴を整理します。最後のレッスン 8 で、実務の決算短信の読み方、AI 時代の財務分析ツール、修了後の学習方向(管理会計・IFRS・コーポレートファイナンス)を案内します。前半(1〜4)は「三表を読む」、中盤(5〜6)は「連環と指標で読み解く」、後半(7〜8)は「業界別と実戦」の三段構成です。
このコースで学べること
- ✓ 財務諸表の役割と三表(P/L・B/S・C/F)の関係を理解する
- ✓ 損益計算書(P/L)の 5 段階利益と業種別の構造を読める
- ✓ 貸借対照表(B/S)の左右構造(資産・負債・純資産)から会社の体質を読める
- ✓ キャッシュフロー計算書(C/F)の 3 区分と 8 つのパターン分類で経営の現実を読める
- ✓ 三表の連環で「儲かっているのに倒産」「赤字でも生き残る」のからくりを理解する
- ✓ 主要な財務指標(収益性・安全性・効率性・成長性)を組み合わせて使える
- ✓ 業界別(製造・小売・SaaS・金融・スタートアップ)の財務諸表の特徴を把握する
- ✓ 決算短信の構造と AI 時代の財務分析ツールを使いこなす入口に立つ
対象者
業種・職種を問わず、業務で「会社の数字」と向き合う必要のあるすべての方。中堅企業の事業部長・部長・課長、経営企画担当、営業のキーアカウントマネジャー、コンサルタント、人事の経営層向け企画担当、社内転換やマネジメント階層を上げる予定の方など。簿記資格を持たない方を主対象に、「資格対策ではなく実務での読解スキル」として設計
講師紹介
浅野 律子(あさの りつこ)
中堅企業向け財務読解トレーナー/元 大手監査法人公認会計士
京都大学経済学部卒業後、新卒で大手監査法人(4 大監査法人の一角)に入所。公認会計士として 10 年活動し、上場企業 30 社の会計監査・内部統制監査を担当。製造業(自動車部品・電機)、小売・流通、金融、IT・SaaS など業界横断で経験を積み、後半 3 年は監査主査として 5 名のチームを率いる。2016 年に中堅コンサルティングファームへ転じ、経営コンサルタントとして 8 年、成長企業の財務診断、M&A 支援(買い手側・売り手側)、IPO 準備支援、中期経営計画策定支援を担当。後半は事業部長として 12 名のメンバーをまとめながら自身も現役のコンサルタントとして稼働。2023 年に独立し、「中堅企業の事業部長・部長・マネジャー向け財務読解トレーニング」を主軸に活動。年間 20 社・参加者通算 1,500 人超を支援。スタンス:「決算書は会社の物語」「数字から経営者の意志が見える」「読む力は書く力より易しい」「簿記の専門知識がなくても、財務諸表は読めるようになる」「指標 1 つを絶対視せず、複数の指標と業界平均で見る」
受講される方へのメッセージ
「「決算書を読めるようになりたいけれど、簿記から学ぶのは荷が重い」——研修現場でもっとも多いご相談です。私の答えは、「簿記を学ばなくても、財務諸表は読めるようになります」。書く力(仕訳を切る)と読む力(決算書を解釈する)は別物で、読む力ははるかに易しい技術です。本コースは、監査法人での 10 年・コンサルティングファームでの 8 年・独立後の研修現場 3 年で培った「非会計出身者が会社を読み解くための最短ルート」を 8 レッスンに凝縮しました。三表(P/L・B/S・C/F)の構造、財務指標の使い方、業界別の特徴、決算短信の実戦的な読み方、AI 時代の財務分析ツールの活用まで、皆さんが「数字で会社を理解する」感覚を持ち帰っていただけるよう設計しました。資格試験のためでなく、業務の中で会社を読み解く力を、一緒に育てていきましょう。」
レッスン一覧
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1
財務諸表とは何か——「会社を読み解く言葉」と本コースの位置づけ
財務諸表の定義と役割、三表(P/L・B/S・C/F)の関係、簿記との違い、誰が何のために読むのか、会計基準(日本基準・IFRS)、本コースの守備範囲を学ぶ
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2
損益計算書(P/L)——会社が稼いだか、稼げなかったか
P/L の構造(5 段階利益)、売上総利益(粗利)・営業利益・経常利益・税引前利益・当期純利益、販管費の中身、業種別の利益構造、P/L から見える経営者の意志を学ぶ
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3
貸借対照表(B/S)——会社が何を持ち、何を借りているか
B/S の構造(左右の意味)、資産(流動・固定)の意味、負債(流動・固定)の意味、純資産(自己資本)の意味、流動性の発想、業種別の B/S の特徴、B/S から見える会社の体質を学ぶ
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4
キャッシュフロー計算書(C/F)——お金は実際にどう動いたか
C/F の 3 区分(営業・投資・財務)、P/L の利益と C/F が違う理由、営業 CF(実際の稼ぐ力)、投資 CF(成長への投資)、財務 CF(資金調達と返済)、C/F の 8 パターン分類を学ぶ
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5
三表のつながり——P/L・B/S・C/F の連環で読み解く
当期純利益が B/S 純資産に流れる連環、P/L と C/F の差額調整、運転資金の発想、「儲かっているのに倒産」「赤字でも生き残る」のからくり、三表で会社の物語を読む発想を学ぶ
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6
財務指標の読み方——収益性・安全性・効率性・成長性
収益性(売上総利益率、営業利益率、ROE、ROIC、ROA)、安全性(自己資本比率、流動比率、当座比率)、効率性(総資産回転率、棚卸資産回転日数)、成長性(売上・利益成長率)と業界比較を学ぶ
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7
業界別の財務諸表の特徴——製造・小売・SaaS・金融・スタートアップ
製造業(設備投資・棚卸資産・減価償却)、小売・流通(在庫回転・店舗投資)、SaaS・IT(MRR/ARR・CAC・LTV・繰延収益)、金融(BIS 規制・自己資本比率)、スタートアップ(赤字経営・バーンレート・ランウェイ)を学ぶ
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8
決算短信と AI 時代の財務分析——実務での読み方と修了後
決算短信の構造と読み方、注記の重要性、セグメント情報、経営者による分析(MD&A)、2026 年 6 月時点の AI 財務分析ツール(ChatGPT・Claude・Bloomberg GPT・xbrl Japan)、修了後の学習方向(管理会計・IFRS・コーポレートファイナンス)を学ぶ
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(90語)
- IFRS(あいえふあーるえす、International Financial Reporting Standards)
- 国際財務報告基準。EU・英国・オーストラリア・韓国など 100 か国超で採用。日本企業も任意適用が増えており、2026 年 6 月時点で 250 社超が適用。【レッスン 1・レッスン 8】
- 売掛金
- 商品を売ったがまだ回収していないお金。B/S の流動資産。【レッスン 3】
- 売上原価
- 商品・サービスを「直接生み出すコスト」。小売の仕入れ、製造業の原材料・製造人件費、SaaS のサーバー費・直接エンジニア人件費など。【レッスン 2】
- 売上総利益
- P/L の 1 段階目の利益 = 売上高 − 売上原価。商品・サービスそのものの儲け力。【レッスン 2】
- 売上総利益率
- 売上総利益 ÷ 売上高 × 100%。業種により大きく違う(スーパー 20〜30%、SaaS 70〜85%)。【レッスン 6】
- 営業 CF(営業キャッシュフロー)
- C/F の 3 区分の 1 つ。本業の活動で実際に増減したお金。健全な会社では営業利益とほぼ同じ規模。継続的にマイナスは危険信号。【レッスン 4】