はじめての部下マネジメント
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コース概要
「優秀なプレイヤーが、優秀なマネジャーになるとは限らない」——任命直後に多くの新任マネジャーが直面する現実です。プレイヤーとして高い成果を上げてきた方ほど、マネジャーになった瞬間に「自分でやった方が早い」「部下のやり方が気になる」「人を待つのが苦痛」と感じます。これは欠点ではなく、プレイヤーとしての努力の結果。けれども、マネジャーには別の発想が要ります。本コースは、新任マネジャー(任命直後〜入社 1 年目)の方を主対象に、マネジャーとしての役割の本質、最初の 90 日プラン、業務と人の両輪、権限委譲、1on1 とフィードバック、評価面談の初体験、マネジャーの孤独との付き合い方までを 8 レッスンで段階的に学びます。「これからマネジャーになる方」「マネジャーになったばかりで戸惑っている方」「過去の新任時の失敗を学び直したい中堅マネジャー」のいずれにも応える構成です。
学習の流れ
レッスン 1 でマネジャーの役割の本質と、プレイヤーからの発想転換を扱います。レッスン 2 は「最初の 90 日プラン」で、信頼の貯金を作る期間の使い方を学びます。前半(1〜2)が「マインドセット編」です。中盤(3〜5)は「業務と人と権限」の三本柱で、業務マネジメント(L3)、人のマネジメント(L4)、権限委譲(L5)と展開します。後半(6〜8)は「対話と評価と長期視点」で、1on1 とフィードバック(L6)、評価面談(L7)、マネジャーの孤独と長く続けるための関わり(L8)を扱います。最終的に、新任マネジャーの方が「最初の 1 年を生き延びる」だけでなく、「長く続けられるマネジャーになる」土台を持ち帰っていただく構成です。
このコースで学べること
- ✓ マネジャーの役割の本質(プレイヤーとの違い、3つの責任)を理解する
- ✓ 最初の 90 日プランで「信頼の貯金」を作る発想を持つ
- ✓ 業務マネジメント(目標設定・進捗管理・優先順位)の基本を扱える
- ✓ 人のマネジメント(観察・声がけ・関わり方)の発想を身につける
- ✓ 権限委譲(任せる技術)の段階と、過度な介入を避ける方法を理解する
- ✓ 1on1 と日常のフィードバックで部下の成長を支えられる
- ✓ 初めての評価面談で公正さと納得感、成長促進を両立する発想を持つ
- ✓ マネジャーの孤独に向き合い、上司・周囲との関わりで長く続けられる準備をする
対象者
新しくマネジャー(管理職・チームリーダー・課長・係長など)になった方、近い将来マネジャーへの昇格が予定されている方、過去に新任マネジャーとして失敗経験のある方の学び直しに。プレイヤーとして実績を上げてきた方が、はじめて「人を介して成果を出す」立場に立つときの羅針盤として使える入門コース。業種・職種を問わず受講できる
講師紹介
本田 圭子(ほんだ けいこ)
新任マネジャー育成顧問/元 大手 IT 企業 部長
新卒で大手 IT 企業(システムインテグレーター)に入社し、エンジニアとして 5 年。社内システム開発・大手金融機関の基幹システムプロジェクトに参画。28 歳でチームリーダー(部下 4 名)に抜擢されたとき、プレイヤー時代との落差に半年苦しみ、悩み抜いた経験を持つ。その後、課長(部下 12 名)、部長(部下 30 名超、課長 3 名)と昇格を重ね、合計 15 年で延べ 60 名以上の部下と関わる。途中、人事部の人材開発室にローテーションし、社内の新任マネジャー研修の設計・運営を担当した 2 年も。2018 年に大手人材育成会社へ転じてシニアコンサルタントとして 6 年、業種を問わない新任マネジャー研修を主導。年間 30 〜 50 社、参加者通算 4,000 人超を支援。2024 年に独立し、中堅企業 5〜6 社の「新任マネジャー育成顧問」として、研修と個別コーチング・現場伴走を兼務。スタンス:「マネジャーは技術であって、才能でも人格でもない」「成果は部下を介して出すもの、自分で出すものではない」「最初の 90 日は職人のように信頼の貯金を貯める時期」「人を見る時間がマネジャーの仕事の半分」「すべてのマネジャーは、最初は新任だった」
受講される方へのメッセージ
「「優秀なプレイヤーが、優秀なマネジャーになるとは限らない」——マネジメント研修の現場で、私が冒頭にお伝えする言葉です。28 歳でチームリーダーに抜擢された私自身が、その後 1 年間苦しんだ経験から学んだ事実でもあります。プレイヤーとして高い成果を出した方ほど、マネジャーになった瞬間に「自分でやった方が早い」「部下のやり方が気になる」「人を待つのが苦痛」と感じます。これは欠点ではなく、プレイヤーとして努力してきた証拠。けれども、マネジャーには別の発想が要ります。本コースは、私自身の試行錯誤と、4,000 人を超える新任マネジャーの方々と関わってきた経験から、「最初の 90 日で何をすればよいか」「業務と人をどう両立するか」「評価面談で何を伝えればよいか」「孤独とどう付き合うか」を 8 レッスンで段階的にお届けします。完璧なマネジャーを目指さなくて構いません。皆さんが、ご自身のペースで「人を介して成果を出す」発想を育てていく時間に、本コースが寄り添えたらと思います。」
レッスン一覧
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1
マネジャーとは何か——「プレイヤー」から「マネジャー」への発想転換
マネジャーの定義と 3 つの責任、プレイヤーとの違い 5 つ、任命直後によくある 5 つの混乱、「優秀なプレイヤー = 優秀なマネジャー」とは限らない理由、本コースの守備範囲を学ぶ
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2
最初の 90 日プラン——「信頼の貯金」を作る期間
「最初の 90 日」が決定的に重要な理由、Watkins の First 90 Days、フェーズ別の重点(観察・整合・行動)、ヒアリングと観察、「すぐ変えたい」誘惑への対処、クイックウィンの設計を学ぶ
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3
業務マネジメント——目標設定と進捗管理の基本
マネジャーの業務(プレイヤー業務との分離)、チーム目標の設定(OKR・KPI・MBO の使い分け)、進捗管理の発想(マイクロマネジメントの罠)、優先順位付け、業務の見える化、リソース配分を学ぶ
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4
人のマネジメント——観察・声がけ・一人ひとりへの関わり
「人を見る」とは何か、メンバー一人ひとりを知る 4 つの視点(職務スキル・キャリア志向・性格・状況)、日常の観察と声がけ、不調・成長サインへの気づき、「全員に同じ接し方」では機能しない理由を学ぶ
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5
権限委譲——「任せる技術」を身につける
権限委譲の発想、「自分でやった方が早い病」からの脱出、任せ方の段階(状況対応リーダーシップ)、スキルと意欲のマトリクス、任せた後のモニタリング、失敗を許容する範囲の設計を学ぶ
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6
1on1 とフィードバック——部下の成長を支える対話
1on1 の目的(成果ではなく成長)、準備・進め方・記録、質問の技術、ポジティブフィードバックの型、改善フィードバックの型(SBI・サンドイッチ)、生成 AI 1on1 ツールの現在地を学ぶ
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7
評価面談の初体験——公正・納得・成長を両立する
評価面談の意味(賃金決定 vs 成長促進)、評価制度の理解、評価面談の準備(評価結果・根拠・伝え方)、面談の進め方、低評価・高評価メンバーへの対応、面談後のフォローアップを学ぶ
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8
マネジャーの孤独と長く続けるために——上司・周囲・自分との関わり
マネジャーの孤独(誰にも話せないこと)、上司との関わり(最大の相談相手)、同期マネジャーの繋がり、メンター・コーチを持つ、人事の力を借りる、メンタルケア、修了後の学習方向を学ぶ
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(61語)
- アイゼンハワー・マトリクス(あいぜんはわー まとりくす)
- 「緊急 × 重要」の 4 領域で業務の優先順位を整理する枠組み。Dwight D. Eisenhower の発想を、Stephen Covey が 1989 年の著書『The 7 Habits of Highly Effective People』で広めた。マネジャーは第 2 領域(緊急でない&重要:戦略・育成・予防)に時間を投資すべき。【レッスン 3】
- 1on1
- マネジャーとメンバーの 1 対 1 の定期的な対話。メンバーの成長を支えることを目的に、メンバーが主役の時間として設計される。業務進捗確認とは別物。【レッスン 6】
- S1(指示型)・S2(コーチ型)・S3(支援型)・S4
- Hersey & Blanchard の状況対応リーダーシップ理論(1969 年)における 4 つのリーダーシップスタイル。メンバーの成熟度(業務能力 × 業務への意欲)に応じて使い分ける。【レッスン 5】
- MBO(えむびーおー、Management by Objectives)
- Peter Drucker が 1954 年に提唱した「目標による管理」。個人がマネジャーと合意した目標に対して自律的に動く発想。日本企業では人事評価と直結することが多い。【レッスン 3】
- OKR(おーけーあーる、Objectives and Key Results)
- Andy Grove(Intel 元 CEO)が 1970 年代に実践し、John Doerr が Google などに広めた目標管理手法。「大胆な目的」と「測定可能な成果」の組み合わせ。達成 70% で OK とする発想。【レッスン 3】
- オープンクエスチョン
- 「最近どう感じている?」のように、自由に答えられる質問の形式。1on1 で深い対話を引き出すのに使う。クローズドクエスチョン(はい/いいえ)と対比される。【レッスン 6】