Python入門
公開日:
コース概要
「Python を学んでみたいが、何から始めればよいかわからない」「Excel のマクロやデータ整理に時間を取られすぎている」「AI が出力するコードを読みたいが、構造がつかめない」——事務・経理・営業・企画・人事・総務など、Excel と Web ブラウザを毎日触る働く個人にとって、Python は「いつかやりたい言語」の代表でした。本コースは、Python を「エンジニア専用の道具」ではなく「業務の隣にいる小さな相棒」として、8 レッスンで体系的に学びます。Python の発想と歴史、変数・データ型、制御構造、データ構造、関数とモジュール、ファイル入出力と例外処理、業務で使える代表ライブラリ(pandas・openpyxl・requests)、そして仮想環境・PEP 8・AI 駆動開発時代の付き合い方まで、初めてプログラミングに触れる方が「読める手」「動かす手」を育てられる構成です。コーディング経験ゼロでも取り組めるよう、最初の Hello World から段階的に積み上げます。
学習の流れ
レッスン 1 で Python の発想と業界での位置づけ、開発環境の選択肢、はじめての Hello World を体験します。レッスン 2 から 6 までが言語基礎の中核で、変数とデータ型(L2)、制御構造(L3)、データ構造(L4)、関数とモジュール(L5)、ファイル入出力と例外処理(L6)と段階的に積み上げます。レッスン 7 で業務に直結するライブラリ(pandas・openpyxl・requests)の入口に立ち、業務自動化スクリプトの組み立て方を学びます。最後のレッスン 8 で、仮想環境・pip・PEP 8・AI 駆動開発を踏まえて、修了後の学習方向と Python と長く付き合うための姿勢を案内します。前半(レッスン 1〜3)は「Python に触れる」、中盤(レッスン 4〜6)は「データと処理を扱う」、後半(レッスン 7〜8)は「業務に使う・次へ進む」の三段構えです。
このコースで学べること
- ✓ Python の特徴と業界での位置づけを理解し、本コースの守備範囲を把握する
- ✓ 変数とデータ型(int/float/str/bool・None)の発想を身につけ、型変換ができる
- ✓ 条件分岐(if/elif/else)と繰り返し(for/while)で「条件と繰り返し」を扱える
- ✓ リスト・タプル・辞書・集合の違いを理解し、業務データを表現できる
- ✓ 関数を定義し、モジュールを import して標準ライブラリを活用できる
- ✓ ファイルの読み書き(テキスト・CSV・JSON)と、try/except による例外処理ができる
- ✓ pandas・openpyxl・requests の入口に立ち、業務自動化のスクリプトを組み立てられる
- ✓ 仮想環境・pip・PEP 8・AI 駆動開発を踏まえて、修了後の学習方向を見つけられる
対象者
業種・職種を問わず、初めてプログラミングに触れる方。中堅企業の事務・経理・営業・企画・人事・総務など、Excel と Web ブラウザは毎日触るが、コードを書いたことがない方。「自分の繰り返し業務を軽くしたい」「データ分析の続きを Python で進めたい」「AI 時代に最低限のコードが読める手を持ちたい」という動機の方に最適
講師紹介
平野 昌洋(ひらの まさひろ)
Python 導入・人材育成顧問/元 IT コンサルタント
新卒で大手 SI 企業に入社し、業務システム開発エンジニアとして 8 年活動。前半は Java・COBOL・Oracle で勘定系・販売管理系の業務システムを開発し、後半は夜間バッチや社内システムの自動化を Python で担当。2018 年に IT コンサルティングファームへ転じ、製造業・金融・自治体の業務効率化と自動化を 6 年支援。Excel マクロや RPA の保守難からの脱却を Python で実現する案件を主軸に、社内エンジニアを巻き込んだ伴走型の人材育成も担当。2024 年に独立し、中堅企業 5〜6 社の「Python 導入・人材育成顧問」として、現場社員への Python トレーニングと自動化スクリプトの設計支援を兼務。Python の研修参加者は通算 1,500 人を超える。スタンス:「コードより、判断したい」「実装より、読める手を育てる」「AI と一緒に Python を読む時代」「言語を覚えるのではなく、解きたい業務から逆算する」「最初の 1 行が動いた感動を、最大化する」
受講される方へのメッセージ
「「Python に興味はあるが、何から始めればよいかわからない」「Excel のマクロやデータ整理に時間がかかりすぎる」「AI が生成したコードを読みたいが、構造がつかめない」——研修現場でもっとも多いご相談です。私が伝えたいのは、Python は「エンジニアだけの道具」ではなく、業務を担う多くの方にとって「読み書きそろばん」の延長として身につけられる言語だ、ということです。本コースは、Python の文法を網羅的に詰め込むのではなく、業務の繰り返しを少しでも軽くする発想と、AI 時代に「読める手」を育てることを中核に置いています。最初の Hello World が動いた瞬間、変数と関数の発想がつながった瞬間、CSV を読み込んで集計できた瞬間——8 レッスンを通して、皆さんの中に小さな感動を積み上げる構成にしました。エンジニアになる必要はありません。日常業務の隣にいる小さな相棒として、Python を一緒に育てていきましょう。」
レッスン一覧
-
1
Python とは何か——「読みやすく、動かしやすい」言語の発想
Python の特徴、誕生から現在までの歴史、業界での使われ方、JavaScript/Excel との位置づけ、2026 年 6 月時点の Python 3.14、開発環境の選択肢、はじめての Hello World を学ぶ
-
2
変数とデータ型——数値・文字列・bool と型変換
変数の発想、基本 4 型(int/float/str/bool)、文字列の操作(f 文字列・スライス・メソッド)、数値の演算、型変換、None と「何もない」を表す道具、コメントとインデントを学ぶ
-
3
制御構造——if/for/while で「条件と繰り返し」を扱う
条件分岐(if・elif・else)、比較演算子と論理演算子、繰り返し(for と range、while)、ループの早期脱出(break、continue)、ネストと可読性、業務で典型的なパターンを学ぶ
-
4
データ構造——リスト・タプル・辞書・集合と内包表記
リスト・タプル・辞書・集合の 4 つの基本データ構造、リスト内包表記、ネストしたデータ構造、業務での使い分けの目安を学ぶ
-
5
関数とモジュール——コードに名前を付け、組み合わせる
関数の定義(def)、引数と戻り値、デフォルト引数とキーワード引数、スコープ、モジュールと import、標準ライブラリの代表選手(math/random/datetime/os/pathlib)を学ぶ
-
6
ファイル入出力と例外処理——CSV・JSON を読み書きする
ファイルの open と with、テキスト・CSV・JSON の読み書き、try/except による例外処理、よくある例外、エンコーディング(UTF-8 と Shift_JIS)を学ぶ
-
7
業務で使えるライブラリ——pandas・openpyxl・requests の入口
pandas で表データを扱う、openpyxl で Excel ファイルを操作、requests で Web API を叩く、3 つを組み合わせた業務自動化スクリプトの組み立てを学ぶ
-
8
学習の次のステップ——仮想環境・pip・AI 駆動開発・進路
venv/uv による仮想環境、pip でのパッケージ管理、PEP 8 と読みやすいコード、type hints、Linter/Formatter(ruff・black)、AI 駆動開発(Copilot・Claude Code・Cursor)、進路の整理と修了後の学習方向を学ぶ
-
✓
総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(85語)
- インデックス
- リストや文字列の要素の位置を示す番号。Python では 0 から始まる(1 文字目が `[0]`、2 文字目が `[1]`)。マイナスのインデックスは末尾から逆向きに数える。【レッスン 2・レッスン 4】
- インデント
- 字下げ。Python ではコードのまとまり(ブロック)を表現するために必須の構文要素。PEP 8 の推奨は「半角スペース 4 個」。タブとスペースの混在は避ける。【レッスン 2】
- インタープリタ(いんたーぷりた)
- Python のソースコードを 1 行ずつ読み込みながら実行するプログラム。`python` コマンドそのものがインタープリタ。【レッスン 1】
- 引数
- → 同名で 1 つ前のセクションに記載。
- import(いんぽーと)
- → 五十音「い」の項目を参照。
- openpyxl(おーぷんぱいえくすえる)
- Excel ファイル(xlsx 形式)を Python から直接読み書きする外部ライブラリ。書式・数式・複数シート・グラフなど Excel 独自の要素を扱える。`load_workbook`/`Workbook` が中心。【レッスン 7】