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スキルアップカレッジ

月次決算実務

経理・財務実務 中級 全8レッスン 約200分

公開日:

コース概要

月次決算は、経営者が経営判断を行うための羅針盤です。年次決算が「株主・税務当局向けの制度対応」であるのに対し、月次決算は「経営者と現場向けの意思決定支援」であり、翌月 10 営業日目までに正確な数字を出せるかどうかが経営スピードを直接左右します。本コースは、簿記の資格を持たずに経理へ異動配属された方や、経理 1〜3 年目で「なぜこの仕訳を切るのか」を上司に説明できるようになりたい方に向けて、月次決算の全体フロー、仕訳の判断軸、経過勘定と引当金の月次計上、部門別損益と予算実績管理、電子帳簿保存法とインボイス制度の月次運用、月次経営レポートの型と経営会議への説明までを 8 レッスンで体系化します。「月次決算は早く・正しく・意味を持って——3 つのバランスを取る仕事」を背骨に、翌月 10 営業日目に胸を張って月次を締められる状態を目指します。

学習の流れ

前半 3 レッスンで「土台」を固めます。レッスン 1 で月次決算の目的と年次決算との違い、レッスン 2 で月次決算の全体フロー、レッスン 3 で企業経理視点の仕訳の基本を扱います。中盤のレッスン 4 で経過勘定と月次計上仕訳、レッスン 5 で減価償却・引当金の月次計上を扱い、月次で必ず走らせる仕訳の型を身につけます。後半のレッスン 6 で部門別損益と予算実績管理、レッスン 7 で電子帳簿保存法・インボイス制度の月次運用と経理 DX、レッスン 8 で月次経営レポートの型と経営会議への説明・キャリア展望までを扱います。全 8 レッスン・約 200 分の構成です。

このコースで学べること

  • 月次決算の目的と年次決算との違いを説明できる
  • 試算表→決算整理→月次 P/L・B/S→月次レポートの全体フローを追える
  • 企業経理視点の仕訳の基本と勘定科目体系を実務で扱える
  • 前払・未払・前受・未収の経過勘定を月次で計上できる
  • 減価償却・引当金の月次計上仕訳を組み立てられる
  • 部門別損益と共通費配賦、月次予実レビューの型を回せる
  • 電子帳簿保存法・インボイス制度の月次運用と経理 DX の実装ポイントを判断できる
  • 月次経営レポートの型と経営会議での説明の作法を持ち帰れる

対象者

中堅企業(従業員 100〜1,000 名規模)の経理担当者 1〜3 年目、経理未経験で異動配属された方、経理チームのマネジャー、事業部で経理数字を読む必要のある企画担当・営業マネジャー

講師紹介

加賀谷 里美(かがや さとみ)

経理実務コンサルタント/元 東証プライム上場企業経理課長/中堅企業経理体制構築支援 40 社超

国内大学 商学部を卒業後、2005 年に国内大手監査法人に入所しアシュアランス業務に 5 年従事。2010 年に東証プライム上場製造業の経理部へ移り、月次決算・連結決算・IFRS 導入プロジェクトを 7 年担当した。2017 年に国内大手コンサルティングファームで経理 DX と BPR コンサルティングを 5 年担い、電子帳簿保存法・インボイス制度対応と会計クラウド導入の実装伴走を主導。2022 年に独立し中堅企業向け経理コンサルティング事務所を設立、2026 年 7 月時点で独立 4 年目、上場企業・非上場中堅企業 40 社の月次決算体制構築を伴走している。信条は「月次決算は早く・正しく・意味を持って——3 つのバランスを取る仕事」

受講される方へのメッセージ

「月次決算は経営会議の羅針盤です。数字が遅れれば意思決定が遅れ、数字が誤れば判断が歪みます。しかし、正確さと早さと意味を同時に追い求めるのは、経理担当者にとって毎月の綱渡りでもあります。本コースは、簿記の資格を持たずに異動配属された方や、経理 1〜3 年目で「なぜこの仕訳を切るのか」を上司に説明できるようになりたい方に向けて、月次決算の全体フロー、仕訳の判断軸、経過勘定と引当金の月次計上、部門別損益と予算実績管理、電子帳簿保存法とインボイス制度の月次運用、そして月次経営レポートの型までを 8 レッスンで体系化しました。既刊の財務諸表を「読む」入門コースが読み手視点なのに対し、本コースは「作り手視点」に振り、中堅企業の経理担当者が翌月 10 営業日目に胸を張って月次を締められる状態を目指します」

レッスン一覧

  1. 1

    月次決算とは何か——年次決算との違いと目的

    月次決算の 3 目的(経営判断・予実管理・年次決算の負荷分散)、月次と年次の違い、決算日程(月末締め・翌 10 営業日目標)、コース守備範囲・境界明示(簿記・原価計算・在庫評価は既刊譲り)を学ぶ

  2. 2

    月次決算の全体フロー——試算表から月次レポートまで

    月次決算の 6 ステップ(伝票入力→試算表→残高確認→決算整理→月次 P/L・B/S→月次レポート)、Excel と会計ソフトの役割分担、5〜10 営業日目標のスケジュール例、締め日と経理部の月間サイクルを学ぶ

  3. 3

    仕訳の基礎——企業経理視点の複式簿記と勘定科目

    複式簿記の思想、借方・貸方の原則、勘定科目体系(貸借対照表科目/損益計算書科目)、仕訳日記帳・総勘定元帳、会計ソフトへの入力実務、承認フローと内部統制の入口を学ぶ

  4. 4

    期間帰属の実務——経過勘定と月次計上仕訳

    発生主義と現金主義の違い、前払費用・未払費用・前受収益・未収収益の月次計上、賞与引当金の月割、家賃・保険料・保守費用の実例仕訳、月末に必ず走らせる 10 の仕訳を学ぶ

  5. 5

    引当金・減価償却の月次計上

    減価償却の月割計算(定額法・定率法)、貸倒引当金の 3 区分(一般債権・貸倒懸念債権・破産更生債権等)、賞与引当金・退職給付引当金の月次繰入、税効果会計の入口を学ぶ

  6. 6

    部門別損益と予算実績管理

    部門コード設計、共通費配賦(人員数基準・売上高基準・面積基準)、月次予実レビューの型、差異分析(数量差・単価差・時間差)、責任会計の原則、経営会議への上げ方を学ぶ

  7. 7

    経理 DX と制度対応の実践——電帳法・インボイス・クラウド会計

    電子帳簿保存法(2024 年 1 月完全義務化)の 3 区分(電子取引・スキャナ保存・電子帳簿)と月次運用、インボイス制度(2023 年 10 月開始)受取側実務・2 割特例、freee/マネーフォワード/弥生の使い分けと AI 仕訳、RPA・AI-OCR の実装ポイントを学ぶ

  8. 8

    月次レポートの型と経営会議への説明・修了後の学び方

    月次経営レポートの 5 ブロック(サマリー・PL・BS 主要科目・部門別・KPI)、経営会議での説明の型(結論ファースト・差異は要因分解)、経理担当者のキャリア(管理会計・連結・IR・CFO)、修了後の学び方(週刊経営財務・旬刊経理情報・実務家コミュニティ)を学ぶ

  9. 総復習テスト

    全レッスンの内容を振り返るテスト

このコースの用語集(78語)
一般債権
金融商品会計基準の貸倒引当金 3 区分のうち、経営状態に重大な問題が生じていない取引先の債権。過去 3 年程度の貸倒実績率で一括して貸倒引当金を計算する。 → レッスン 5
印刷保管
電子で授受した取引データを紙に印刷して保管する運用。電子帳簿保存法 2024 年 1 月完全義務化により、電子取引データについては原則として認められない。 → レッスン 7
インボイス制度(いんぼいすせいど)
適格請求書等保存方式。2023 年 10 月 1 日開始。売り手側は適格請求書発行事業者として登録し、買い手側は仕入税額控除のためインボイスの保存が必要になる。 → レッスン 7
売上原価
商品・サービスの原価。期首棚卸高+当期仕入高−期末棚卸高で計算される。売上高から売上原価を差し引いた金額が売上総利益(粗利)。 → レッスン 3
売掛金
掛け売りで発生した、顧客から受け取る予定の代金。流動資産の代表科目で、月次で回収サイトの延び・短縮を追いかける主要指標の 1 つ。 → レッスン 3
AI 仕訳(えーあいしわけ)
AI が過去の仕訳履歴を学習し、新しい取引の勘定科目を推論する機能。freee・マネーフォワード・弥生いずれも標準機能として搭載。「AI に任せる 80% と人間が判断する 20% を分ける」発想が実装の鍵。 → レッスン 7