本文へスキップ
スキルアップカレッジ

用語集

キャリアデザイン入門コースで使われる主要な用語(60語)をまとめています。

アンカー(あんかー)
船の錨。Edgar Schein がキャリアの「これだけは譲れない核」の比喩として用いた。職業選択を迫られたとき、最後まで譲れない価値観・能力・動機を引き留める働きを表す。
→ レッスン3
育児休業 (いくじきゅうぎょう)
原則として子が 1 歳になるまで(最長 2 歳まで延長可)取得できる休業制度。2022 年からは「産後パパ育休」(産後 8 週間以内に 4 週間まで)も新設された。本コースは休職復職を「キャリアの中断」ではなく「キャリアの再構成」として扱う。
→ レッスン7
維持(いじ/Maintenance)
Donald Super のキャリア 5 段階の第 4 段階。45〜64 歳が目安。確立したキャリアを維持・発展させる時期。年齢は目安で、再循環することもある。
→ レッスン5
Will / Can / Must (うぃる・きゃん・まする)
自己理解の最も基本的な 3 円モデル。Will(やりたい)・Can(できる)・Must(求められる)の重なりが「キャリアの核」になる。
→ レッスン2
衰退(すいたい/Decline)
Donald Super のキャリア 5 段階の第 5 段階。65 歳〜が目安。引退に向かい、新しい役割へ移行する時期。原語では「Disengagement」とも呼ばれる。
→ レッスン5
確立(かくりつ/Establishment)
Donald Super のキャリア 5 段階の第 3 段階。25〜44 歳が目安。選んだ分野で位置を確立し、力を発揮する時期。
→ レッスン5
価値観 (かちかん)
人が大事にしている態度・信念。Schein のキャリアアンカーの 3 要素(才能・動機・価値観)のひとつで、選択を導く核となる。
→ レッスン3
キャリア (きゃりあ)
ラテン語の「carrus(荷車)」が語源で、「車輪が通った跡=わだち」「人が歩んできた道筋」を意味する。現代の研究では、職歴だけでなく仕事に関連する経験全体を生涯にわたる連続体として捉える。
→ レッスン1
キャリアアンカー(きゃりああんかー)
Edgar H. Schein が 1978 年に提唱した、人が職業上の選択を迫られたとき最後まで譲れない価値観・能力・動機の核。8 つの類型に分類される。
→ レッスン3
キャリアコンサルタント (きゃりあこんさるたんと)
2016 年に国家資格化されたキャリアの専門家。守秘義務・倫理綱領・5 年更新講習が義務付けられている。企業・ハローワーク・大学キャリアセンター・独立開業など、さまざまな場所で活動。
→ レッスン8
キャリアデザイン (きゃりあでざいん)
「現状把握→設計→行動→振り返り→再設計」を反復するキャリアの設計方法。直線的な「キャリアプラン」と対比される、本コースの中心概念。
→ レッスン1
キャリアの棚卸し (きゃりあのたなおろし)
年 1 回程度、自分のキャリアを点検する習慣。来し方・現在地・向かう先・次の一歩の 4 問いで構成する。時期固定・静かな場所・書く・前年のものを読む、の 4 つのコツがある。
→ レッスン8
キャリアプラン(きゃりあぷらん)
「○年後に課長、△年後に部長」のように、未来を線で結ぶ直線的な計画。20 世紀の終身雇用・年功序列の時代に機能した発想で、VUCA 時代では限界が大きい。
→ レッスン1
後悔最小化フレーム(こうかいさいしょうかふれーむ)
Amazon 創業者 Jeff Bezos が示した意思決定の枠組み。「80 歳の自分から振り返ったとき、どの選択を『やらなかった後悔』として残したくないか」を問う。リスクを過大評価して動けない人に有効。
→ レッスン7
構造的制約 (こうぞうてきせいやく)
個人の意思や努力では越えられない、組織制度・社会制度・労働市場・性別役割などの制約。本コースは構造的制約を事実として認めつつ、その中で能動的に問い直せる余地に焦点を絞る。
→ レッスン5
5 段階 (ごだんかい)
Donald Super がキャリアを生涯発達として整理した枠組み。成長・探索・確立・維持・衰退の 5 段階。年齢は目安で、ライフイベントによって再循環する。
→ レッスン5
介護休業 (かいごきゅうぎょう)
対象家族 1 人につき通算 93 日まで取得できる休業制度。短期の介護には介護休暇(年 5 日、対象家族 2 人以上は 10 日)もある。「ビジネスケアラー」と呼ばれる、働きながら介護を担う人は日本で約 360 万人と推計されている。
→ レッスン5
国家資格キャリアコンサルタント (こっかしかくきゃりあこんさるたんと)
2016 年(職業能力開発促進法改正)に国家資格化された、キャリアの専門家資格。2026 年時点で全国に約 7 万人の登録者がいる。
→ レッスン8
再循環(さいじゅんかん/recycling)
Donald Super が後年強調した、キャリアの 5 段階を年齢ではなくライフイベントで繰り返すという発想。40 代の転職で再び「探索」に戻る、など。
→ レッスン5
CliftonStrengths (くりふとんすとれんぐす)
Donald O. Clifton が開発した Gallup 社のストレングス診断。旧称 StrengthsFinder。人の才能を 34 の資質に分類する。2001 年に Marcus Buckingham との共著『Now, Discover Your Strengths』で広まった。
→ レッスン4
ジョブカード(じょぶかーど)
厚生労働省が 2008 年に開始した、生涯にわたる職業能力・キャリアの記録ツール。Web 上で無料で利用でき、キャリアコンサルタントとの面談の素材として活用できる。
→ レッスン8
ジョブ・クラフティング(じょぶ・くらふてぃんぐ)
Amy Wrzesniewski と Jane E. Dutton が 2001 年の論文で提唱した、いまの仕事を作り変える発想。タスク・クラフティング、関係性クラフティング、認知的クラフティングの 3 種類がある。
→ レッスン6
自己責任論 (じこせきにんろん)
キャリアの結果を個人の意思や努力だけに帰責する考え方。本コースは構造的制約を否定しないが、その中で能動的に問い直す姿勢を扱うバランスを取る。
→ レッスン5
心理的成功 (しんりてきせいこう)
Douglas Hall の Protean Career における成功指標。組織内での昇進(外形的成功)ではなく、本人にとっての意味・充実・成長を成功と捉える発想。
→ レッスン6
自己理解 (じこりかい)
自分の Will / Can / Must、価値観、強み、関心、適性を言語化する作業。完成しない前提で、いつでも書き換える姿勢が現代キャリア論の主流。
→ レッスン2
社内 FA(しゃないえふえー)
社員が「自分はこんな仕事をしたい」と社内に意思表明し、受け入れ部署を探す制度。社内公募と並んで、社内転換の代表的な仕組み。
→ レッスン7
社内公募(しゃないこうぼ)
部署が「こんな人材を求める」と社内に公示し、応募者から選ぶ制度。同じ会社の中で動く選択肢の代表例。
→ レッスン7
社会的学習論 (しゃかいてきがくしゅうろん)
人は社会的な相互作用と経験から学ぶ、という心理学の系譜。John D. Krumboltz の Planned Happenstance はこの流れに位置づけられる。
→ レッスン1
出産・育児・介護・治療と仕事の両立 (しゅっさん・いくじ・かいご・ちりょうとしごとのりょうりつ)
日本の現代キャリアで重要なテーマ。育児休業(最長 2 歳まで)、介護休業(93 日)、傷病休職、両立支援等助成金など、公的・社内支援が整備されている。
→ レッスン5
成長(せいちょう/Growth)
Donald Super のキャリア 5 段階の第 1 段階。0〜14 歳が目安。自分について知り、職業の世界を漠然と認識する時期。
→ レッスン5
探索(たんさく/Exploration)
Donald Super のキャリア 5 段階の第 2 段階。15〜24 歳が目安。自分の興味・能力を試し、暫定的な選択をする時期。ライフイベントで再循環することがある。
→ レッスン5
強み (つよみ)
人が自然に発揮できる能力・才能。Gallup CliftonStrengths や Peterson & Seligman の VIA など、現代では「強みを伸ばす」発想が広まっている。文脈依存性・致命的弱みの放置などの限界もある。
→ レッスン4
10/10/10 ルール(てんてんてんるーる)
Suzy Welch が 2009 年に提唱した意思決定の枠組み。決断について「10 分後・10 か月後・10 年後の自分はそれぞれどう感じるか」を問い、短期感情に流されないようにする。
→ レッスン7
転職 (てんしょく)
組織を変えて働く選択肢。日本では 2010 年代後半以降、転職入職率が概ね 9〜10% で推移し、「特別なこと」から「普通の選択肢」に変化した。本コースは転職を「失敗でも成功でもない選択肢のひとつ」として扱う。
→ レッスン7
同一化 (どういつか)
ロールモデルとの関係で過度に一体化し、自分の独自性が見えなくなる状態。本コースは「あの人のようになりたい」ではなく「あの人の一面をヒントにする」スタンスを推奨する。
→ レッスン8
Donald Super(どなるど・すーぱー)
米国コロンビア大学の心理学者(1910-1994)。1957 年の『The Psychology of Careers』、後年のライフ・キャリア・レインボーで、キャリア発達理論の最も重要な創始者の一人とされる。
→ レッスン5
認知の歪み (にんちのゆがみ)
人が無意識に陥りやすい思考パターン。本コースのジョブ・クラフティング(認知的クラフティング)では、認知の歪みを点検し意味づけを作り変える発想を扱う。
→ レッスン6
Holland の RIASEC(ほらんどのらいあせっく)
John L. Holland が 1973 年に提唱した職業興味の 6 タイプ:Realistic(現実的)・Investigative(研究的)・Artistic(芸術的)・Social(社会的)・Enterprising(企業的)・Conventional(慣習的)。
→ レッスン4
副業・複業 (ふくぎょう)
本業を続けながら別の仕事も行う働き方。2018 年に厚生労働省がガイドラインを改定し、副業を原則容認する方向に転換。収入だけでなく Plan-B の準備・偶発の入口・Will の発見など多面的な意義を持つ。
→ レッスン7
Boundaryless Career(ばうんだりーれす・きゃりあ)
Michael B. Arthur と Denise M. Rousseau が 1996 年の同名書籍で提唱したキャリア観。組織・業界・職種の境界を越えるキャリアを意味する。
→ レッスン6
Planned Happenstance(ぷらんど・はぷんすたんす)
John D. Krumboltz が 1999 年の論文で提唱した「計画された偶発性」の理論。キャリアは計画より偶発に左右されるという調査結果を踏まえ、偶発を活かす 5 つの態度(好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心)を提案する。
→ レッスン6
プラン(ぷらん)
未来を線で結ぶ直線的な計画。本コースでは「キャリアプラン」と「キャリアデザイン」を対比する用語として登場する。
→ レッスン1
Protean Career (ぷろてぃあん・きゃりあ)
Douglas T. Hall が提唱したキャリア観。「Protean」はギリシャ神話の海神プロテウス(姿を自由に変える存在)に由来。キャリアの主導権を組織から個人へ、成功指標を昇進から心理的成功へと転換した枠組み。
→ レッスン6
ハローワーク(はろーわーく)
全国に約 540 か所ある公的職業紹介機関。失業時の求職活動だけでなく、在職中のキャリア相談も受けられる。マザーズハローワーク、わかものハローワークなど特化型もある。
→ レッスン8
Peterson & Seligman の VIA(ぴーたーそんあんどせりぐまんのびあい)
Christopher Peterson と Martin E. P. Seligman が 2004 年の『Character Strengths and Virtues』で示した、性格的な強みの枠組み。6 つの徳と 24 の強みに分類。Web 上で無料の診断(VIA-IS)が提供されている。
→ レッスン4
メタ認知 (めたにんち)
「自分が何を考え、何を感じているかを、もう一段高い視点から認知すること」。Will / Can / Must を言語化する作業はメタ認知そのものだが、自分のことを考えすぎると行動が止まる、過去経験から推定した自分像が未来を縛るなどの罠もある。
→ レッスン2
メンター(めんたー)
直接の対話・助言を継続的に受けられる先輩・経験者。「対話する関係」と整理される。ロールモデル(観察する関係)とは区別される。
→ レッスン8
メンタル不調 (めんたるふちょう)
仕事のストレス・将来不安・人間関係の悩みなどが続き、心身の不調につながる状態。本コースのキャリア相談だけでは扱いきれず、産業医・精神科・「こころの耳」など専門家への相談が適切。
→ レッスン8
役割(やくわり/ライフロール)
Donald Super のライフ・キャリア・レインボーで挙げた、人が生涯にわたって担う主要な役割。子・学生・余暇人・市民・労働者・配偶者・家族成員・親など 9 つに整理される。
→ レッスン5
ライフ・キャリア・レインボー(らいふ・きゃりあ・れいんぼー)
Donald Super が 1980 年代に発表した、人が生涯にわたって担う複数の役割と、それぞれの時期の重なりを「虹」のように可視化したモデル。仕事だけでない人生全体の役割を統合的に捉える視点を提供する。
→ レッスン5
リスキリング (りすきりんぐ)
変化に応じてスキルを再構築するプロセス。本コースの「自己理解と方向設計」とは異なるが、補完関係にある。
→ レッスン1
両立支援 (りょうりつしえん)
育児・介護・治療と仕事の両立を支援する制度。両立支援等助成金、両立支援ナビ、両立支援コーディネーター、産業医・保健師など。
→ レッスン5
ロールモデル(ろーるもでる)
直接の対話はなくても、生き方・働き方の参考になる存在。「観察する関係」と整理される。本コースは複数の人から「一面のヒント」を取るスタンスを推奨する。
→ レッスン8
Wrzesniewski & Dutton(うじぇにえうすきー・あんど・だっとん)
ミシガン大学の Amy Wrzesniewski と Jane E. Dutton。2001 年の論文「Crafting a Job」でジョブ・クラフティング概念を提唱した組織心理学者。
→ レッスン6
1on1 (わんおんわん)
上司と部下が定期的(月 1〜2 回など)に対話するミーティング。近年の人事制度で標準的に取り入れられている。キャリアの相談や、ジョブ・クラフティング・社内転換の起点として有効。
→ レッスン8
Edgar H. Schein(えどがー・しゃいん)
MIT スローン経営大学院の組織心理学者(1928-2023)。1978 年の『Career Dynamics』、1985 年の『Career Anchors』でキャリアアンカーの 8 類型を体系化した。
→ レッスン3
EAP(いー えー ぴー)
Employee Assistance Program の略。従業員支援プログラムのこと。企業が契約する社外相談窓口で、メンタルヘルス相談・職場の対人問題などを匿名・無料で扱う。
→ レッスン8
Douglas T. Hall(だぐらす・ほーる)
ボストン大学の組織心理学者。Protean Career(プロティアン・キャリア)の提唱者。代表作は 2002 年の『Careers In and Out of Organizations』。
→ レッスン6
John L. Holland(じょん・ほらんど)
米国の心理学者。1973 年の『Making Vocational Choices: A Theory of Vocational Personalities and Work Environments』で RIASEC モデルを提唱した。米国労働省の職業分類システム(O*NET)にも組み込まれている。
→ レッスン4
VUCA(ぶーか)
Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字。1980 年代後半に米軍が冷戦後の世界情勢を表すために使い始めた。現代キャリア論の前提環境としてしばしば参照される。
→ レッスン1
← キャリアデザイン入門 に戻る