キャリアデザイン入門
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コース概要
「今の仕事を続けるべきか」「自分のキャリアの軸はどこにあるのか」「ライフイベントとどう両立するか」——働く誰もが、節目で立ち止まる問いを抱えています。キャリアデザインは、その問いに「正解」を出す技術ではなく、自分なりの「問い直し方」を持つ技術です。本コースでは、半世紀以上にわたるキャリア発達理論の古典——Donald Super のライフ・キャリア・レインボー、Edgar Schein のキャリアアンカー、John Holland の RIASEC、John Krumboltz の Planned Happenstance、Wrzesniewski & Dutton のジョブ・クラフティングなど——を、現代の働き方に翻訳して 8 レッスンで体系的に学びます。理論を「明日の自分への問い」に置き換えることを優先しています。
学習の流れ
レッスン 1 で、キャリアデザインの全体像と「プランとデザインの違い」を押さえます。レッスン 2〜5 は「自分を知る」レッスンで、Will/Can/Must の三角形、Schein のキャリアアンカー、Holland の RIASEC とストレングス、Super のライフキャリア視点という 4 つの自己理解の枠組みを順に積み上げます。レッスン 6〜8 は「設計と行動」のレッスンで、偶発を活かす発想と再構成の技術、転職・社内転換・副業・独立・休職復職などの選択肢、そして継続的なキャリアデザインの仕組みと社会資源を扱います。前半(レッスン 1)は「考え方の土台」、中盤(レッスン 2〜5)は「自分を知る」、後半(レッスン 6〜7)は「設計と選択」、終盤(レッスン 8)は「継続と社会資源」という四段構えです。
このコースで学べること
- ✓ キャリアの「プラン」と「デザイン」の違いを理解し、反復的に設計する姿勢を持つ
- ✓ Will / Can / Must の三角形を使い、自己理解を言語化できる
- ✓ Edgar Schein のキャリアアンカー 8 類型を知り、自分の価値観の核を推定できる
- ✓ John Holland の RIASEC とストレングス思考を理解し、強み・関心・適性を言葉にできる
- ✓ Donald Super のライフ・キャリア・レインボーで、人生の役割と時期の重なりを捉えられる
- ✓ Krumboltz の Planned Happenstance と Wrzesniewski のジョブ・クラフティングで、偶発と再構成を活かせる
- ✓ 「辞める/残る」の二択を超えた、転職・社内転換・副業・独立・休職復職の選択肢を整理できる
- ✓ 年 1 回の棚卸し、メンタリング、公的支援を使って、キャリアデザインを継続できる
対象者
「今の仕事を続けるべきか迷っている」「自分のキャリアの軸がわからない」「節目で立ち止まりたいが、何から考えればよいかわからない」と感じている社会人。20 代〜50 代の幅広い層、新卒・若手からミドル世代、シニア世代まで、職種・業界を問わず対象。人事・人材開発の担当者として社員のキャリア面談を行う立場の方にも、相談者の枠組みとして役立つ内容
レッスン一覧
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1
キャリアデザインとは何か——プランではなく「デザイン」で考える
キャリアの定義(職業 vs. 人生全体)、プラン(直線的計画)とデザイン(反復的設計)の違い、キャリア理論の 3 つの系譜(Super の発達論・Schein の組織心理・Krumboltz の社会的学習)、本コースの守備範囲と VUCA 時代の前提を学ぶ
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2
自己理解の三角形——Will / Can / Must
Will(やりたい)・Can(できる)・Must(求められる)の 3 円の重なり、3 つを言語化するワーク、重ならないときの 3 つのパターン、日本企業の歴史的な Must 偏重とそこからの再設計、メタ認知の罠を学ぶ
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3
価値観の核を知る——Edgar Schein のキャリアアンカー
Edgar Schein の 8 つのキャリアアンカー(専門能力/管理能力/自律・独立/保障・安定/創造性・起業家/奉仕・社会貢献/純粋な挑戦/生活様式)、自分のアンカーを推定する問い、アンカーは変わるか、日本での研究と文化的解釈を学ぶ
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4
強み・関心・適性——John Holland の RIASEC とストレングス思考
John L. Holland の RIASEC 六角形(現実・研究・芸術・社会・企業・慣習)、環境とパーソナリティの一致説、Gallup CliftonStrengths と Peterson & Seligman の VIA というストレングス系の系譜、「弱みを直す」ではなく「強みを伸ばす」発想の限界と活かし方を学ぶ
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5
ライフキャリアの視点——Donald Super のライフ・キャリア・レインボー
Donald E. Super の生涯発達理論、成長・探索・確立・維持・衰退の 5 段階、ライフ・キャリア・レインボー(子・学生・余暇・市民・労働者・配偶者・家族・親などの役割)、日本のライフイベント(出産・育児・介護)とキャリアの両立を学ぶ
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6
偶発と再構成——Krumboltz の Planned Happenstance と Wrzesniewski のジョブ・クラフティング
John D. Krumboltz の Planned Happenstance(計画された偶発性)と 5 つの態度(好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心)、Wrzesniewski & Dutton のジョブ・クラフティング(2001 年、作業・関係・認知の 3 種類)、Hall の Protean Career と Arthur & Rousseau の Boundaryless Career の概観を学ぶ
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7
キャリアの選択肢を広げる——転職・社内転換・副業・独立・休職復職
「辞める/残る」の二択を超えた選択肢の整理、転職市場の現状、社内公募・社内 FA、副業・複業の入口、フリーランス・独立、育児・介護・治療と仕事の両立(休職・復職・時短)、意思決定のフレーム(10/10/10 ルール、後悔最小化の発想)を学ぶ
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8
継続的キャリアデザインと社会資源——棚卸し・メンタリング・修了後の学習方向
キャリアの棚卸しを年 1 回の習慣にする方法、メンター・ロールモデルの見つけ方、キャリアコンサルタント・ハローワーク・ジョブカード制度などの公的支援、人事の 1on1・キャリア面談の活用、コース修了後の学習方向を学ぶ
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(60語)
- アンカー(あんかー)
- 船の錨。Edgar Schein がキャリアの「これだけは譲れない核」の比喩として用いた。職業選択を迫られたとき、最後まで譲れない価値観・能力・動機を引き留める働きを表す。
- 育児休業
- 原則として子が 1 歳になるまで(最長 2 歳まで延長可)取得できる休業制度。2022 年からは「産後パパ育休」(産後 8 週間以内に 4 週間まで)も新設された。本コースは休職復職を「キャリアの中断」ではなく「キャリアの再構成」として扱う。
- 維持(いじ/Maintenance)
- Donald Super のキャリア 5 段階の第 4 段階。45〜64 歳が目安。確立したキャリアを維持・発展させる時期。年齢は目安で、再循環することもある。
- Will / Can / Must
- 自己理解の最も基本的な 3 円モデル。Will(やりたい)・Can(できる)・Must(求められる)の重なりが「キャリアの核」になる。
- 衰退(すいたい/Decline)
- Donald Super のキャリア 5 段階の第 5 段階。65 歳〜が目安。引退に向かい、新しい役割へ移行する時期。原語では「Disengagement」とも呼ばれる。
- 確立(かくりつ/Establishment)
- Donald Super のキャリア 5 段階の第 3 段階。25〜44 歳が目安。選んだ分野で位置を確立し、力を発揮する時期。