ロジカルシンキング入門
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コース概要
「ロジカルシンキングが苦手」「会議で論点がまとまらない」「資料が伝わらない」「報告が長い割に何が言いたいかわからないと言われる」——研修現場でいまも聞こえる声です。本コースは、「フレームワークの暗記」から始めるのではなく、思考と伝達の両輪を「自分の業務の言葉」で身につけることを目的に、8 レッスンで体系的に学びます。営業の提案、企画の構想、人事の評価、経理の説明、コンサルの仮説、教員の指導、公務員の合意形成——業種を問わず、知的労働者なら必ず出会う「考える」と「伝える」の場面に、汎用的な発想を組み込みます。MECE・ロジックツリー・ピラミッドストラクチャー・So What/Why So・仮説思考といった古典的フレームワークと、結論ファースト・PREP 法・構造化伝達といった伝える技法を、それぞれの使い所と落とし穴を含めて整理します。さらに、AI 時代のロジカルシンキングの位置づけ、論理が効かない場面(感情・関係性・創造)も扱い、「論理を絶対視しない知性」を身につけることを目指します。
学習の流れ
レッスン 1 で本コースの前提となる「考える」と「伝える」の両輪を整理します。既存の思考・データ・コミュニケーション系コースとの境界も明示します。レッスン 2 は MECE(もれなくダブりなく)の発想を、業務の典型的な切り口(時間軸・空間軸・属性軸・段階軸)と合わせて学びます。レッスン 3 はロジックツリー(What/Why/How)で課題を構造化・分解する発想です。レッスン 4 は So What/Why So による主張と根拠の往復と、ピラミッドストラクチャーの組み立て方を扱います。レッスン 5 は仮説思考の使い所と落とし穴。レッスン 6 は演繹と帰納、よくある論理的誤り、数字の罠を整理します。レッスン 7 は伝える技術(結論ファースト・PREP 法・構造化・図解)。最後のレッスン 8 で、会議・資料・報告・メールへの組み込み方と、ロジカルシンキングが効かない場面、AI 時代の位置づけ、修了後の学習方向を案内します。前半(レッスン 1〜2)は「土台の発想」、中盤(レッスン 3〜6)は「考える術」、後半(レッスン 7〜8)は「伝える術と実践」の三段構えです。
このコースで学べること
- ✓ ロジカルシンキングを「考える術」と「伝える術」の両輪として捉えられる
- ✓ MECE(もれなくダブりなく)の発想を業務の場面で使える
- ✓ ロジックツリー(What/Why/How)で課題を構造化・分解できる
- ✓ ピラミッドストラクチャーと結論ファーストで伝える発想を持つ
- ✓ So What/Why So で主張と根拠を結ぶ習慣をつくる
- ✓ 仮説思考の使いどころと落とし穴を理解する
- ✓ 演繹・帰納の違いと、よくある論理的誤りを避ける
- ✓ 業務での実践(会議・資料・報告・メール)に組み込む発想を持つ
対象者
業種・職種を問わず、考え方と伝え方の基本を体系的に整理したいすべての社会人。営業・企画・人事・経理・総務・コンサル・教員・公務員など、知的労働に関わる方すべて。新入社員から中堅・管理職まで、「自分の思考と話し方を一段上げたい」と感じている方も対象
講師紹介
中野 由紀(なかの ゆき)
人材育成コンサルタント/元外資系戦略コンサルタント
新卒で外資系戦略コンサルティングファームに入社し、製造業・金融・通信業界の経営課題プロジェクトに 8 年従事(最後の 3 年はマネジャーとして 4〜6 人のチームを率いる)。プロジェクトを通して若手コンサルの育成を担う中で、思考の型と伝達の型を「教えれば誰でも伸びる」と確信。2022 年に独立して人材育成コンサルタントとして、大手企業・中堅企業・スタートアップで新人研修・中堅社員研修・管理職研修を年間 60 回以上担当。研修参加者は通算 1 万人を超える。スタンス:「思考と伝達は別物ではなく一体」「論理は道具で、最終的に効くのは『人にどう届くか』」「『ロジカル=冷たい』は誤解、論理は相手への思いやりの形」
受講される方へのメッセージ
「「ロジカルシンキングが苦手」と相談に来る方の多くは、「フレームワークの暗記」から始めようとします。MECE を覚え、ロジックツリーを書き、ピラミッドを組み立てる……でも、いざ会議や提案の場で詰まる。私が研修で見てきた共通の理由は、思考のフレームを「自分の業務の言葉」に結びつけていないことです。本コースは、フレームワークの紹介に終わらず、皆さんの日常業務に組み込める形で「考える術」と「伝える術」を一体化してお届けします。8 レッスンを通して、明日の会議・資料・報告・メールが少しずつ変わる感覚を持ち帰っていただくのが目的です。論理は冷たい道具ではなく、相手にきちんと届けるための温かい思いやりの形だと、私は信じています。一緒に、考えと伝え方の両輪を整えましょう」
レッスン一覧
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1
ロジカルシンキングとは何か——「考える」と「伝える」の両輪
ロジカルシンキングの定義、「考える術」と「伝える術」が一体である理由、既存の思考・コミュニケーション系の領域との境界、知的労働者にとっての位置づけ、本コースの守備範囲を学ぶ
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2
MECE——もれなくダブりなく分ける発想
MECE の定義、ダブりと抜け漏れが起きるパターン、MECE な切り口の例(時間軸・空間軸・属性軸・段階軸)、「完璧な MECE」を目指さない発想、業務での使い所を学ぶ
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3
ロジックツリー——構造化と分解の道具
ロジックツリーの基本(What ツリー・Why ツリー・How ツリー)、分解の粒度と階層、落とし穴(恣意的な分解・深掘りしすぎ・表面的な分解)、業務での具体例を学ぶ
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4
So What/Why So——主張と根拠を結ぶ発想
So What と Why So の往復、ピラミッドストラクチャーの基本、結論ファースト、縦の論理と横の論理(MECE)の組み合わせを学ぶ
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5
仮説思考——「結論から考える」アプローチ
仮説思考と網羅思考の違い、仮説の立て方(経験・データ・類推)、仮説の検証、仮説思考の落とし穴(思い込み・確証バイアス)、ビジネスでの使い所を学ぶ
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6
論理の基本——演繹・帰納とよくある論理的誤り
演繹と帰納の違い、よくある論理的誤り(早すぎる一般化・相関と因果の混同・藁人形論法・二者択一の誤り)、数字に騙されない発想、「ロジカル=冷たい」誤解への返答を学ぶ
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7
伝える技術——わかりやすく構造化する
結論ファースト(PREP 法)、構造的に話す(ナンバリング・見出し化)、ピラミッドストラクチャーで書く、簡潔さの 3 つの工夫、図解(フロー・ツリー・マトリクス・ベン図)の使い分けを学ぶ
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8
業務での実践と次の選択——日常への組み込み・修了後
会議での発言、資料作成での構造化、上司への報告・部下へのフィードバック、メールの書き方、ロジカルシンキングが効かない場面、AI 時代のロジカルシンキング、修了後の学習方向を案内する
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(49語)
- アンゾフのマトリクス
- 成長戦略を「既存/新規」の市場 × 「既存/新規」の商品で 4 区分するフレームワーク。新規事業検討の代表的な MECE な切り口。
- 一般化
- 個別の事例から一般的な原則を引き出すこと。早すぎる一般化(少数事例から強すぎる一般則を導く)は帰納推論の典型的な誤り。
- 演繹
- 一般的な原則から個別の結論を導く推論方法。大前提と小前提が正しければ結論は必ず正しい。三段論法が古典的な形。
- 確証バイアス
- 自分が立てた仮説を支持する情報ばかり集めて、反証する情報を無視する傾向。仮説思考の最大の敵。
- 仮説思考
- 限られた情報で先に仮の結論(仮説)を立てて、検証する発想。網羅思考と対比される。時間制約のある業務に向く。
- 仮説検証
- 仮説を明確化し、予測を立てて観察情報と比較し、支持/反証/部分支持を判定するプロセス。