用語集
ロジカルシンキング入門コースで使われる主要な用語(49語)をまとめています。
- アンゾフのマトリクス (あんぞふのまとりくす)
- 成長戦略を「既存/新規」の市場 × 「既存/新規」の商品で 4 区分するフレームワーク。新規事業検討の代表的な MECE な切り口。
- 一般化 (いっぱんか)
- 個別の事例から一般的な原則を引き出すこと。早すぎる一般化(少数事例から強すぎる一般則を導く)は帰納推論の典型的な誤り。
- 演繹 (えんえき、deduction)
- 一般的な原則から個別の結論を導く推論方法。大前提と小前提が正しければ結論は必ず正しい。三段論法が古典的な形。
- 確証バイアス (かくしょうばいあす)
- 自分が立てた仮説を支持する情報ばかり集めて、反証する情報を無視する傾向。仮説思考の最大の敵。
- 仮説思考 (かせつしこう)
- 限られた情報で先に仮の結論(仮説)を立てて、検証する発想。網羅思考と対比される。時間制約のある業務に向く。
- 仮説検証 (かせつけんしょう)
- 仮説を明確化し、予測を立てて観察情報と比較し、支持/反証/部分支持を判定するプロセス。
- 帰納 (きのう、induction)
- 個別の事例から一般的な原則を推測する推論方法。確率的にしか正しくない。
- 切り口 (きりぐち)
- 物事を分けるときの観点・軸。時間軸・空間軸・属性軸・段階軸が代表的。MECE な切り口で議論の網羅性を担保する。
- クリティカルシンキング (くりてぃかるしんきんぐ)
- 情報を鵜呑みにせず、論点を整理して判断する思考法。ロジカルシンキングとは隣接領域。
- 結論ファースト(けつろんふぁーすと)
- 主張を先に伝え、その後に根拠を続ける発想。PREP 法の中核。聞き手の時間を節約し、議論の方向を早く決める。
- 「考える」と「伝える」の両輪 (かんがえるとつたえるのりょうりん)
- ロジカルシンキングを「思考」と「伝達」の両側面で一体として捉える発想。本コースの基本姿勢。
- 三段論法 (さんだんろんぽう)
- 演繹の古典的な形。大前提・小前提・結論の 3 段で構成される(例:「すべての人間は死ぬ・ソクラテスは人間・ソクラテスは死ぬ」)。
- So What(そーわっと)
- 「だから何が言えるか」と事実から結論を引き出す問い。Why So と対をなす。
- 縦の論理 (たてのろんり)
- ピラミッドストラクチャーで主張と根拠を上下方向に結ぶ論理。So What/Why So で確かめる。
- 質問のバイアス (しつもんのばいあす)
- 質問の仕方が回答に影響する傾向。「興味はありますか?」のような社交的質問は Yes になりやすい。
- 選択バイアス (せんたくばいあす)
- 調査対象の選び方が偏っていることで起きる誤り。「店舗に来る人にアンケートを取る」など対象自体が偏っている場合に発生。
- 「その他」 (そのた)
- MECE な分類で細かい要素をまとめる枠。比率が大きすぎる(例:58%)と切り口が業務的に意味を持っていないサイン。
- 段階軸 (だんかいじく)
- 時間ではなく段階・状態で切る発想。マーケティングファネル、顧客の状態、プロジェクトの段階、問題解決の流れなど。
- 抽象と具体 (ちゅうしょうとぐたい)
- 簡潔さの工夫の 1 つ。抽象的な言葉(「市場が魅力的」)と具体(「市場規模 1,000 億円、年 15% 成長」)をセットで提示する発想。
- 時間軸 (じかんじく)
- 物事を時間で切る発想。過去・現在・未来、短期・中期・長期、月別・四半期別・年別、前後(before/after)など。
- ナンバリング (なんばりんぐ)
- 「3 つあります。1 つ目は……、2 つ目は……、3 つ目は……」と数を先に示して列挙する技法。聞き手・読み手が構造を追いやすくなる。
- 二者択一の誤り (にしゃたくいつのあやまり、false dichotomy)
- 複雑な選択肢を無理やり 2 つに絞ってしまう誤り。「集中か多角化か」のような対立を強調しがち。「ほかの選択肢」「中間や組み合わせ」を探すのが対策。
- 早すぎる一般化 (はやすぎるいっぱんか、hasty generalization)
- 少数の事例から強すぎる一般則を導く誤り。「同期 2 人が転職して年収が上がった」→「転職すれば年収が上がる」が典型例。
- 反証情報 (はんしょうじょうほう)
- 仮説に反する情報。確証バイアスを避けるために意識して探す情報。
- 反対派を演じる (はんたいはをえんじる)
- 自分の仮説や主張に対して、強く反対する立場で論点を出してみる発想。確証バイアスへの対抗手段。
- Why So(わいそー)
- 「なぜそう言えるか」と主張から根拠を確認する問い。So What と対をなす。
- PREP 法 (ぷれっぷほう)
- 結論ファーストの代表的な型。Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(例)→ Point(結論再掲)の 4 要素。
- ピラミッドストラクチャー(ぴらみっどすとらくちゃー)
- 頂点に主張、第 2 階層に根拠(3 つ)、第 3 階層に事実・データ・例を配置する伝達のフレームワーク。バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』が古典。
- フローチャート(ふろーちゃーと)
- 順序や流れを示す図解。業務フロー・判断ルール・手続きの流れに向く。
- 藁人形論法(わらにんぎょうろんぽう、straw man argument)
- 相手の主張をわざと弱い形に解釈して反論する誤り。本来の主張ではなく変形した主張を相手にしているように見せる。
- 部分支持 (ぶぶんしじ)
- 仮説検証で「一部の予測が当たり、一部は当たらない」状態。完全な支持・反証ではない中間的な判定。
- プリンシプル・オブ・チャリティ (principle of charity)
- 相手の主張を「最も強い形」に解釈して反論する原則。藁人形論法を避けるための姿勢。
- MECE(みーしー)
- Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive の略。「相互排他的(ダブりなし)」かつ「網羅的(漏れなし)」に分ける発想。
- 見出し化 (みだしか)
- 長い文章や資料で構造を可視化する技法。1 段落 = 1 つの主張、見出しは「主張の要約」になっているのが理想。
- マジックナンバー 3(まじっくなんばーすりー)
- ピラミッドの根拠を 3 つにまとめる経験則。人間が一度に処理しやすい数として知られる。
- マトリクス (まとりくす)
- 2 軸での分類を示す図解。「重要度 × 緊急度」「コスト × 効果」「リスク × 影響」など。
- 網羅思考(もうらしこう)
- すべての情報を集めてから結論を出す発想。仮説思考と対比される。取り返しのつかない決定や学術研究で向く。
- 横の論理 (よこのろんり)
- ピラミッドストラクチャーで同じ階層の要素同士の MECE をチェックする論理。縦の論理と組み合わせて使う。
- 類推 (るいすい)
- 別の業界・組織・領域の事例から、自分の課題に当てはめて推論すること。仮説の立て方の 1 つ。
- ロジカルシンキング (ろじかるしんきんぐ)
- 物事を構造的に分解・整理し、根拠と結論を一貫した形で組み立て、相手にわかりやすく伝える「思考」と「伝達」の枠組み。
- ロジックツリー(ろじっくつりー)
- 1 つのテーマを上位概念から下位概念へ樹形図で分解する道具。What ツリー(構造)、Why ツリー(原因)、How ツリー(手段)の 3 種類がある。
- 粒度 (りゅうど)
- ロジックツリーや MECE で要素の細かさ・抽象度の段階。同じ階層では粒度をそろえる必要がある。
- 論点 (ろんてん)
- 議論で焦点になる問い・テーマ。会議が散漫になったとき、論点を整理することで議論が前に進む。
- 論理的誤り (ろんりてきあやまり)
- 推論や議論で起きる典型的な誤り。早すぎる一般化、相関と因果の混同、藁人形論法、二者択一の誤りなどが代表例。
- AI 時代のロジカルシンキング(えーあいじだいのろじかるしんきんぐ)
- 生成 AI が業務での文書作成・情報整理・思考補助に使われる時代でのロジカルシンキングの位置づけ。「考える」の中核と「伝える」の責任は人間に残り、AI を補助として使いこなすにはむしろ論理の力が要る。
- How ツリー(はうつりー)
- 「どうやってそれを実現するか」を分解するロジックツリー。施策の選択肢を網羅する場面で活躍。
- What ツリー(わっとつりー)
- 「これは何で構成されているか」を分解するロジックツリー。全体の構造を理解する場面で活躍。
- Why ツリー(わいつりー)
- 「なぜそれが起きているか」を分解するロジックツリー。問題の原因を深掘りする場面で活躍。
- バーバラ・ミント(ばーばら・みんと)
- 『考える技術・書く技術』(原著 1987 年、邦訳ダイヤモンド社)でピラミッドストラクチャーを提唱したコンサルタント・著作家。コンサル業界の伝達フレームワークの古典として参照される。
該当する用語が見つかりません。