IR 入門
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コース概要
IR 担当の仕事は、決算数値を機関投資家・アナリストに正確に伝えることではなく、経営者が語る中期経営計画・事業戦略・数字の背景を、投資家の判断言語に翻訳して届ける仕事です。姉妹コース プレスリリース実践が「メディアに載せてもらう」広報側の技術を扱ったのに対し、本コース IR 入門は「機関投資家・アナリストと対話する」IR 側の技術に振り切ります。東証プライム/スタンダード上場企業の新任 IR 担当・IR 部長候補・CFO 補佐・経営企画兼務の IR 担当・IPO 準備企業の IR 立ち上げ担当・広報からの職種転換者を対象に、IR の 3 役割・決算 4 半期サイクル・決算説明会・機関投資家との対話・IR 資料設計・PBR 1 倍割れ対応・アクティビスト対応・IR × 生成 AI までを 8 レッスンで体系化します。制度面(コーポレートガバナンス・コード/スチュワードシップ・コード/統合報告書/ISSB)は既刊 ESG 関連コースに、株主総会運営プロセスは法務関連コースに、決算リリースは広報関連コースに譲り、本コースは「IR 担当者の外向き実務」に軸足を置きます。
学習の流れ
前半 5 レッスンで IR の全体像から日常業務・投資家対話までを扱います。レッスン 1 で IR の 3 役割と職種分離、レッスン 2 で決算発表 4 半期サイクル、レッスン 3 で決算説明会の設計と運営、レッスン 4 で機関投資家との対話、レッスン 5 で IR 資料設計と IR サイト・英文 IR を扱います。中盤のレッスン 6 で PBR 1 倍割れ・資本コスト経営・株主還元、後半のレッスン 7 でアクティビスト対応・敵対的買収・買収防衛策、レッスン 8 でインベスターデー・IR × 生成 AI・キャリアと修了後の学び方までを扱います。全 8 レッスン・約 200 分の構成です。
このコースで学べること
- ✓ IR の 3 役割と組織 3 パターン、他職種との棲み分けを俯瞰できる
- ✓ 決算発表 4 半期サイクルと静穏期間の運用を組み立てられる
- ✓ 決算説明会の設計・運営・スクリプトの型を持てる
- ✓ 機関投資家(バイサイド/セルサイド)との対話とレギュレーション FD 対応を扱える
- ✓ IR 資料設計と IR サイト・英文 IR の必須項目を扱える
- ✓ PBR 1 倍割れ対応・資本コスト経営・株主還元政策を持ち帰れる
- ✓ アクティビスト対応・敵対的買収・買収防衛策の入口を扱える
- ✓ インベスターデー・IR × 生成 AI・IR 担当のキャリアパスを持ち帰れる
対象者
東証プライム/スタンダード上場企業の新任 IR 担当・IR 部長候補・CFO 補佐・経営企画兼務の IR 担当・IPO 準備企業の IR 立ち上げ担当・広報からの職種転換者・機関投資家アナリストに転じたい方
講師紹介
白石 涼子(しらいし りょうこ)
IR コンサルタント/元 東証プライム上場製造業 IR 部長/元 外資系証券アナリスト/CFA 協会日本支部会員
国内大学 経済学部を卒業後、2006 年に外資系証券会社の日本法人リサーチ部にセルサイドアナリストとして入社。製造業セクターを担当し、東証プライム上場企業 40 社超のカバレッジと決算分析・投資家向けレポート執筆を 10 年経験した。2016 年に東証プライム上場電子部品メーカーの IR 部長として発行体側に転じ、決算説明会運営・機関投資家対応・PBR 1 倍割れ対応・アクティビスト対応・統合報告書刷新を 6 年担当。2022 年に東証プライム上場自動車部品メーカーの IR 責任者に転職し、CFO 直下型 IR 組織の立ち上げと海外 IR 訪問(欧米アジア 40 都市超)を 3 年主導した。2025 年に独立、IR コンサルティング事務所を設立し、社外役員 2 社を兼務している。CFA 協会(Chartered Financial Analyst)日本支部会員。2026 年 7 月時点で独立 1 年目、上場企業 10 社の IR 体制構築を伴走。信条は「IR は翻訳と対話——数字を投資家の言語で語る」
受講される方へのメッセージ
「IR 担当の仕事は、決算数値を機関投資家・アナリストに正確に伝えることではなく、経営者が語る中期経営計画・事業戦略・数字の背景を、投資家の判断言語に翻訳して届ける仕事です。私自身、外資系証券のセルサイドアナリストから発行体側の IR 部長に転じて最初に驚いたのは「投資家の目線で見ると、決算資料に載っている数字の 3 割は使えない」という事実でした。姉妹コース プレスリリース実践が『メディアに載せてもらう』広報側の技術を扱ったのに対し、本コース IR 入門は『機関投資家・アナリストと対話する』IR 側の技術に振り切ります。制度面(コーポレートガバナンス・コード/スチュワードシップ・コード/統合報告書/ISSB)や株主総会運営プロセスは既刊コースに譲り、本コースは決算説明会・4 半期サイクル・アナリストミーティング・PBR 1 倍割れ対応・アクティビスト対応・IR × 生成 AI までを IR 担当者の実務目線で 8 レッスンにまとめました」
レッスン一覧
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1
IR とは何か——3 つの役割と職種分離
IR の 3 役割(開示・対話・フィードバック)、PR /広報/経営企画/CFO との役割分担、IR 組織 3 パターン(CFO 直下・広報部相乗り・経営企画兼務)、コース守備範囲・境界明示(制度= ESG 譲り、株主総会運営=法務譲り、決算リリース= PR 譲り)を学ぶ
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2
決算発表 4 半期サイクルと静穏期間
年 4 回の決算発表スケジュール(本決算 5 月・Q1 7-8 月・Q2 10-11 月・Q3 1-2 月)、静穏期間(Quiet Period)3 週間の運用、事前準備 3 週間・当日運営・事後対応 1 週間、決算短信・決算補足資料・プレゼン資料の 3 点セット、開示の 3 系統(金商法・会社法・東証適時開示)を学ぶ
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3
決算説明会の設計と運営
決算説明会の 3 パターン(対面/オンライン/ハイブリッド)、スクリプトの型(イントロ・業績サマリー・セグメント別・見通し・株主還元・質疑応答)、想定 Q&A 設計 3 層構造、当日運営 6 ステップ、IR デイの設計、事後配信・書き起こしを学ぶ
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4
機関投資家との対話——バイサイドとセルサイド
機関投資家 3 分類(内国運用会社/外国運用会社/年金)、バイサイド vs セルサイドの区別、アナリストミーティング 3 形式(One-on-One/スモール/カンファレンス)、証券会社カンファレンスの参加基準、面談ロジスティクス、レギュレーション FD(金商法 27 条の 36、2018/4/1 施行)、面談記録の残し方を学ぶ
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5
IR 資料設計と IR サイト・英文 IR
決算プレゼンの構成 8 ブロック、IR サイト必須 10 項目、統合報告書は既刊 ESG 譲り、英文 IR の必要性(外国人株主比率 30% 超企業では必須)、Fact Book・個人株主通信・株主優待、IR ライブラリの整備を学ぶ
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6
PBR 1 倍割れ・資本コスト経営・株主還元
東証 2023/3/31 要請、PBR 1 倍割れの構造(ROE < 資本コスト)、資本コスト WACC と株主資本コスト CAPM、株主還元 3 手法(配当・自己株式取得・株式分割)、総還元性向/配当性向/DOE、株主資本コスト経営の実装 5 ステップを学ぶ
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7
アクティビスト対応・敵対的買収・買収防衛策
アクティビスト対応 3 段階(早期発見・エンゲージメント・防衛)、株主提案・委任状勧告・臨時株主総会、敵対的買収 3 パターン(TOB・部分買収・買い集め)、買収防衛策の類型、社外取締役・独立委員会の役割、日本のアクティビスト事例を学ぶ
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8
インベスターデー・IR × 生成 AI・キャリア
インベスターデー/CMD の設計 5 モジュール、IR × 生成 AI 3 領域(発行体側資料作成/AI アナリスト対応/投資家側 IR 分析ツール理解)、AI 時代の IR で人間が手放してはいけない 4 領域、IR 担当のキャリア 5 方向、修了後の情報源を学ぶ
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(63語)
- アクティビスト
- アナリストミーティング(あなりすとみーてぃんぐ)
- インベスターデー(いんべすたーでー)
- インサイダー取引(いんさいだーとりひき)
- エクイティ・スプレッド
- エフィッシモ・キャピタル・マネジメント