多様性とインクルージョン入門
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コース概要
「多様性」「ダイバーシティ」という言葉は、いまや経営の常識のように語られます。一方で、現場でどう振る舞えばよいのか、法制度がどう変わってきたのか、米国でDEI後退が起きるなかで日本企業はどうあるべきか——こうした問いに体系的に答えてくれる入門は、意外と多くありません。本コースは、用語の整理から日本の法制度、職場で使える実践まで、ビジネスパーソンが業務で活かせる基本を一通り押さえる入門です。アンコンシャスバイアス、心理的安全性、合理的配慮、ニューロダイバーシティ、インクルーシブリーダーシップ、アライシップ、人的資本開示まで、現場と経営の両方の視点で扱います。
学習の流れ
レッスン1〜3で、D&Iの基本概念と、それを支える「アンコンシャスバイアスへの気づき」「心理的安全性」という土台を整えます。レッスン4で日本の主要法制度を整理し、レッスン5〜6でニューロダイバーシティとエイジダイバーシティという、近年特に注目されている2つのテーマを深掘りします。レッスン7で「率いる側(インクルーシブリーダーシップ)」と「支える側(アライシップ)」の実践に踏み込み、最後のレッスン8で、経営指標としてのD&Iと、コース修了後の学習方向を案内します。前半(レッスン1〜3)は「考え方の土台」、中盤(レッスン4〜6)は「法制度と多様性の具体的テーマ」、後半(レッスン7〜8)は「組織と経営の視点」という三段構えです。
このコースで学べること
- ✓ ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンの意味を区別し、自分の言葉で説明できる
- ✓ アンコンシャスバイアスが起きる仕組みを理解し、自分や組織のバイアスに気づける
- ✓ 心理的安全性の考え方を理解し、インクルーシブな職場づくりに活かせる
- ✓ 女性活躍推進法・改正障害者差別解消法・LGBT理解増進法など日本の主要法制度の要点を把握できる
- ✓ ニューロダイバーシティ・エイジダイバーシティの基本を理解し、職場での配慮や工夫を考えられる
- ✓ インクルーシブリーダーシップとアライシップの実践を、自分の役割に合わせて具体化できる
- ✓ 人的資本としてのD&Iの位置づけを理解し、組織の取り組みを評価できる
対象者
「多様性」「ダイバーシティ」という言葉は知っているが、本格的に学んだ経験がない社会人。採用面接やチームマネジメントに関わる管理職、人事・経営企画の担当者、DEI施策の推進担当の方。女性活躍・障害者雇用・LGBTQ対応・世代間ギャップなど、特定の領域に関心がある方も対象
レッスン一覧
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1
ダイバーシティとインクルージョンとは何か——言葉の整理と「なぜ今」
D&I/DEI/DEIB/JEDIといった用語の違い、日本での文脈、米国のDEI後退と日本企業の立ち位置を整理する
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2
アンコンシャスバイアス——無意識の偏見に気づく
バイアスが起きる仕組みと代表的な種類、採用・評価・会議での実例、自分のバイアスに気づくためのセルフチェックを学ぶ
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3
心理的安全性——インクルージョンを支える土台
「いるだけ」から「活きる」への違い、4つの不安、チームで作る具体的な行動、よくある誤解(ぬるい職場ではない)を整理する
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4
日本の法制度——女性活躍・障害者雇用・LGBT
女性活躍推進法、改正障害者差別解消法(2024年4月)の合理的配慮義務化、LGBT理解増進法(2023年6月)、ハラスメント防止関連法を整理する
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5
ニューロダイバーシティ——発達特性を「多様な脳」として理解する
ASD・ADHD・LD・HSPなどの特性、「障害」から「神経の多様性」へのまなざし、合理的配慮の実装例、2026年7月の法定雇用率引き上げ対応を学ぶ
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6
エイジダイバーシティ——多世代が働く職場の設計
定年延長・雇用継続、シニア・ミドル・若手・Z世代の価値観の違い、世代間ギャップを補完に変える方法、リバースメンタリングを学ぶ
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7
インクルーシブリーダーシップとアライシップ——率いる側・支える側の実践
指示命令型からファシリテーション型への移行、意見を引き出す問いかけ、アライ(支援者)の役割、当事者でない人ができる日常の行動を学ぶ
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8
経営指標としてのD&I——人的資本開示と、次の学習へ
人的資本開示の義務化、ISO 30414、主要指標、D&Iが成果に与える影響の研究、コース修了後の学習方向を案内する
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(42語)
- アライ(あらい)
- 当事者ではないが、当事者の立場を理解し、支援する立場で行動する人。D&Iの文脈では、マジョリティの立場から当事者を支援する役割を指す。「同盟者」「支援者」を意味する英語 ally から来ている。
- アライシップ(あらいしっぷ)
- アライとしての姿勢・行動・取り組みの総体。「知る・聞く」「日常で行動する」「構造を変える」の3レベルで段階的に深められる。
- アウティング
- 本人の同意なく、性的指向・性自認・障害・病気などの機微な情報を第三者に伝える行為。2020年のパワハラ防止法の指針改正で、パワハラの一類型として位置づけられた。
- アンコンシャスバイアス
- 無意識の偏見や思い込みのこと。誰の中にもあり、誠実な人ほど自分のバイアスに気づきにくい。採用・評価・会議など、職場のさまざまな意思決定に影響する。
- インクルージョン(いんくるーじょん)
- 「違いを持つ人々が組織の中で活かされている状態」。日本語では「包摂」「包含」と訳される。ダイバーシティが「違いの有無」を指すのに対し、インクルージョンは「違いがどう扱われているか」を指す。
- インクルーシブリーダーシップ(いんくるーしぶりーだーしっぷ)
- 多様なメンバーがそれぞれの能力を最大限発揮できる環境を作るリーダーシップ。デロイトは「コミットメント」「勇気」「バイアスの認識」「好奇心」「文化的知性」「協働」の6特性に整理している。