管理会計実践
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コース概要
管理会計は、財務会計とは目的も基準も違う仕事です。財務会計が利害関係者に説明するための「制度に従った数字」を作るのに対し、管理会計は経営陣が意思決定するための「意思決定に使える数字」を作ります。本コースは、中堅企業(従業員 100〜1,000 名規模)の経理担当 3 年目以降、管理会計担当者、経理マネジャーを対象に、管理会計の 3 領域・原価計算・CVP 分析・設備投資評価・セグメント損益設計・予算編成の作り手実装・経営会議のための分析パッケージまでを 8 レッスンで体系化します。財務諸表の読み方・月次決算の締め・予算編成の折衝と月次予実は既刊の入門コースに譲り、本コースは「意思決定に使う数字を作る担当者」の視点に軸足を置きます。
学習の流れ
前半 3 レッスンで管理会計の全体像と原価・CVP の中核を扱います。レッスン 1 で管理会計と財務会計の対比と 3 領域、レッスン 2 で変動費と固定費の分離と貢献利益、レッスン 3 で CVP 分析と損益分岐点を扱います。中盤のレッスン 4 で設備投資評価、レッスン 5 でセグメント損益設計、レッスン 6 で予算編成の作り手実装を扱い、意思決定支援の作法を組み立てます。後半のレッスン 7 で経営会議のための分析パッケージ、レッスン 8 で管理会計担当のキャリアと修了後の学び方までを扱います。全 8 レッスン・約 200 分の構成です。
このコースで学べること
- ✓ 管理会計と財務会計の対比、管理会計の 3 領域を俯瞰できる
- ✓ 変動費と固定費を分離し、貢献利益・限界利益で意思決定を支援できる
- ✓ CVP 分析と損益分岐点で価格・数量・費用構造の変化をシミュレーションできる
- ✓ 設備投資評価の NPV・IRR・Payback を計算し、稟議書に落とし込める
- ✓ セグメント損益を設計し、共通費配賦アルゴリズムと内部振替価格を扱える
- ✓ 予算編成の「作り手」として売上・販管費・人件費・CapEx の積算モデルを組み立てられる
- ✓ 経営会議のための月次分析パッケージ 5 ブロックを作成できる
- ✓ 管理会計担当者のキャリアと修了後の学び方を持ち帰れる
対象者
中堅企業(従業員 100〜1,000 名規模)の経理担当 3 年目以降・管理会計担当者・経理マネジャー・経営企画で数字を作る立場・事業部で予算/実績を扱う企画担当・CFO 候補
講師紹介
神谷 篤史(かみや あつし)
管理会計実装コンサルタント/元 外資系グローバル消費財メーカー日本法人経理部長/中堅企業管理会計体制構築支援 20 社超
国内大学 商学部を卒業後、米国大学院で経営学修士(MBA)を会計・ファイナンス専攻で取得。2005 年に国内大手電機メーカーの経理部に入社し、原価計算・部門予算管理・月次予実分析を 5 年担当した。2010 年に外資系戦略コンサルティングファームで CFO 支援チームに移り、管理会計体制構築・原価改善・投資評価プロジェクトを 5 年主導。2015 年に外資系グローバル消費財メーカーの日本法人に FP&A シニアマネジャーとして入社し、経理部長として 7 年間、単年度予算・中期経営計画・投資判断・月次経営分析を統括した。2022 年に独立し、中堅企業向け管理会計コンサルティング事務所を設立。2026 年 7 月時点で独立 4 年目、上場企業・非上場中堅企業 20 社の管理会計体制構築を伴走している。信条は「管理会計は意思決定に使う数字を作る——財務会計は利害関係者に説明する数字を作る」
受講される方へのメッセージ
「管理会計は、財務会計とは目的も基準も違う仕事です。財務会計が利害関係者に説明するための「制度に従った数字」を作るのに対し、管理会計は経営陣が意思決定するための「意思決定に使える数字」を作ります。私自身、事業会社の経理部からコンサル、外資日本法人の FP&A・経理部長を経て独立するまで、管理会計担当者の最大の付加価値は「原価計算・CVP・投資評価・セグメント損益」といった数字の作り方の技術と、「経営陣がその数字を意思決定に使える形で出す」パッケージ作成の型にあると学びました。本コースは、中堅企業(従業員 100〜1,000 名規模)の経理担当 3 年目以降、管理会計担当者、経理マネジャーを主な対象に、管理会計の 3 領域から CVP・投資評価・セグメント設計・分析パッケージまでを 8 レッスンで体系化しました。財務諸表の読み方・月次決算の締め・予算編成の折衝と月次予実は既刊の入門コースに譲り、本コースは「意思決定に使う数字を作る担当者」の視点に振り切ります」
レッスン一覧
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1
管理会計とは何か——財務会計との対比と 3 領域
財務会計との対比(利害関係者向け vs 経営陣向け・法律基準 vs 内部基準)、管理会計の 3 領域(原価・意思決定・業績評価)、コース守備範囲・境界明示を学ぶ
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2
原価計算の実務——変動費と固定費・貢献利益
変動費と固定費の分離手法(勘定科目法・高低点法・回帰分析)、直接原価計算 vs 全部原価計算の在庫評価差・営業利益差、貢献利益と限界利益、製造業と非製造業(サービス業の標準工数)を学ぶ
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3
CVP 分析と損益分岐点
CVP の公式、BEP 数量・BEP 売上高、安全余裕率、価格弾力性、複数製品の加重平均貢献利益率、感度分析を学ぶ
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4
設備投資評価
時間価値と割引率、NPV(正味現在価値)、IRR(内部収益率)、Payback(回収期間)、DCF、割引率設定(WACC の入口)、感度分析、投資判断稟議の型を学ぶ
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5
セグメント損益設計
セグメント境界の切り方(事業・地域・顧客・製品・チャネル)、共通費配賦の 4 アルゴリズム、内部振替価格、ABC の導入手順、責任会計の実装を学ぶ
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6
予算編成の「作り手」実装
売上予算の積算式(Volume × Mix × Price)、販売費予算のドライバー式、人件費予算と要員計画の連動、設備投資予算と CapEx 連携、勘定科目ブレイクダウン、予算モデルの構築を学ぶ
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7
経営会議のための分析パッケージ
月次分析パッケージの 5 ブロック(トレンド・比較・要因分解・打ち手インパクト試算・シナリオ比較)、要因ツリーによる差異分析の高度化、KPI 連鎖診断、経営陣への提示の型を学ぶ
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8
管理会計担当のキャリアと修了後の学び方
管理会計担当のキャリア(経理マネジャー・FP&A・CFO・独立コンサル)、管理会計基盤(BI・DWH・SAP CO・Oracle EPM)の選定と運用、6 か月・1 年・3 年の学習ロードマップ、修了後の情報源を学ぶ
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(83語)
- ABC
- 共通費を「活動」ごとに集計し、活動のドライバー消費量に応じて各セグメントに配賦する手法。Kaplan と Cooper が 1980 年代後半に体系化。従来の売上高基準・人員数基準より因果関係が明確な配賦を実現する。 → レッスン 5
- 安全余裕率
- 実際売上高が BEP 売上高からどれだけ余裕があるかを示す指標。安全余裕率 =(実際売上高 − BEP 売上高)÷ 実際売上高。業種目安として製造業 20 %、小売業 15 %、SaaS 30 % 以上が健全。 → レッスン 3
- 一次スクリーニング(いちじすくりーにんぐ)
- (用語集の分類上、他コースで使われる語のため本コースの用語集からは除外)
- 意思決定支援
- 管理会計の 3 領域の 1 つ。経営陣の意思決定を、数字の裏付けで支援する領域。CVP 分析・設備投資評価・M&A 判断・シナリオ分析が中心。 → レッスン 1
- インベストメントセンター
- 売上・コスト・投資判断まで責任を持つ責任センター。子会社社長・カンパニー長が典型。ROIC や EVA で評価するのが一般的。 → レッスン 5
- インセンティブ
- (本コースでは扱わないため、除外)