1on1 ミーティング実践
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コース概要
「1on1 はやっています、でも何かが足りない」——基本の型を学んだ翌月に止まる組織、半年で形骸化する組織、3 年続けても評価面談との衝突で消耗する組織。多くの組織で繰り返されている悩みです。本コースは、すでに 1on1 を半年以上実施しているマネジャー・リーダーを主軸に、1on1 を「型から運用へ、運用から個別最適へ」と進めるための 8 レッスンを構成しました。1on1 の現在地と 7 つの未着手領域、キャリア対話の設計、困難シーン別の判断軸(パフォーマンス・不調・昇進昇格・退職)、ライフステージとキャリアステージ別の最適化、部門横断とメンタリング、継続と測定、評価面談との結合/分離、AI 1on1 ツールの実装と限界までを扱います。
学習の流れ
レッスン 1 で 1on1 の「現在地」と本コースが踏み込む 7 つの残地、成熟度モデルを共有します。前半(1〜2)が「設計の前提」のテーマで、キャリア対話としての 1on1 設計(L2)を扱います。中盤(3〜4)が「困難シーン別」の二本柱で、パフォーマンス管理・低評価メンバー(L3)と、不調・昇進昇格・退職対話(L4)を扱います。後半は「最適化と継続」の領域で、ライフステージ/キャリアステージ別の最適化(L5)、部門横断・メンタリング・スキップレベル(L6)、継続・習慣化・測定と評価面談との結合/分離(L7)、AI 1on1 ツールと修了後の継続(L8)を順に扱います。完成形のマネジャーを目指すコースではなく、1on1 を組織の習慣として根付かせ、個別最適に進化させるための土台を作るコースとして設計しています。
このコースで学べること
- ✓ 1on1 の「現在地」と「進め方の型」の限界を踏まえ、本コースが踏み込む 7 つの残地を理解する
- ✓ キャリア対話としての 1on1 を、GROW モデル・Rogers アクティブリスニング・Schein/Krumboltz/Hall/Pink の 4 理論で設計できる
- ✓ パフォーマンス管理・不調・昇進昇格・退職対話など困難シーン別の 1on1 を判断軸つきで運用できる
- ✓ ライフステージ/キャリアステージ別に 1on1 を最適化できる
- ✓ 部門横断・メンタリング・スキップレベル 1on1 を直属上司の 1on1 と機能分離して設計できる
- ✓ 1on1 の継続・習慣化と組織レベルの測定(個人指標・組織指標)の仕組みを構築できる
- ✓ 評価面談との結合/分離の判断軸を持ち、自社・自部門の制度に当てはめられる
- ✓ AI 1on1 ツールの実装・運用・限界を把握し、人間が手放してはいけない領域を定義できる
対象者
1on1 を半年以上実施しており、「型は知っているが伸び悩みを感じている」マネジャー・リーダーを主軸とする。新任マネジャーを卒業し中堅段階に入った方、中間管理職、専門職リーダー、プロジェクトリーダー、HR・HRBP、メンタリング担当者、これから 1on1 の質を組織として上げたいと考える人事・組織開発の担当者を含む。業種・職種を問わず、全社員マネジャー向けに設計
講師紹介
相川 美咲(あいかわ みさき)
1on1 コーチング顧問/元 大手金融系 人事部・中堅人材コンサルタント
早稲田大学卒業後、大手金融機関(メガバンク類似想定)の人事部に新卒入社し 9 年(採用 4 年・人材開発 3 年・労務 2 年)。人材開発の主担当としてマネジャー研修・1on1 導入支援・評価制度の運用に従事し、年間 100 〜 200 名規模の人材開発に関わる。2015 年に中堅人材コンサルティング会社へ転じて 6 年(1on1 導入支援・マネジャー研修・キャリア面談トレーニングを年間 40 社規模で主導、累計 3,500 名超のマネジャーに研修)。2021 年に独立し、中堅・大手企業 7 社の 1on1 コーチング顧問兼組織開発アドバイザーを兼務。累計クライアント 100 社規模、1on1 観察・コーチング累計 5,000 セッション規模。ICF ACC(Associate Certified Coach)保有。スタンス:「1on1 は型から運用へ、運用から個別最適へ」「キャリア対話は問いの設計が 9 割」「困難シーンこそ判断軸が要る」「ライフステージとキャリアステージは別軸、両方を見る」「AI は 1on1 の『前』と『後』の負荷を下げるが、対話そのものを置き換えない」「コーチング資格は資質保証であって学習目的ではない」「個別の労務相談は社労士、精神医学的判断は産業医・精神科医の領域、本コースは教育目的に徹する」
受講される方へのメッセージ
「「1on1 はやっています、でも何かが足りない」という相談が、ここ 3 年で急増しました。基本の型を学んだ翌月に止まる組織、半年で形骸化する組織、3 年続けても評価面談との衝突で消耗する組織——私が支援してきた 100 社で、同じ悩みが繰り返し現れます。本コースは、型の本ではありません。すでに 1on1 を実施している方が「次に立ち止まる 7 つの場面」を一緒に通り抜けるコースとして設計しました。キャリア対話の設計、困難シーン別の判断軸、ライフステージとキャリアステージ別の最適化、直属上司以外との 1on1、継続と測定、評価面談との境界設計、AI 1on1 ツールの実装と限界。私自身の 5,000 セッションのコーチング観察と、3,500 名超のマネジャーとの対話から、現場で立ち止まる場面に絞って 8 レッスンで届けます。1on1 を「組織の習慣」として根付かせる時間に、本コースが寄り添えたらと思います。」
レッスン一覧
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1
1on1 の「現在地」と本コースの守備範囲
1on1 が日本で広まった経緯(ヤフー 1on1・本間浩輔・伊藤羊一の影響)、既刊で扱った基本の型の素早い棚卸し、「型は知っているのに動かない」5 つの伸び悩み、本コースが踏み込む 7 つの残地、1on1 の成熟度モデル(Lv1 実施〜Lv5 文化)、ICF コア・コンピテンシー第 4 群「契約と再契約」、本コースの守備範囲と前提を学ぶ
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2
キャリア対話としての 1on1 設計
業務 1on1 とキャリア 1on1 の機能分離、GROW モデル(Whitmore 1992)、Carl Rogers アクティブリスニング 3 条件(共感的理解・無条件の肯定的配慮・自己一致)、キャリアの 4 理論を 1on1 の問いに変換する技術(Schein キャリアアンカー再訪、Krumboltz 計画的偶発性、Hall プロティアン、Pink Drive の Autonomy/Mastery/Purpose)、キャリア対話用 12 の問い、半年〜 3 年スパンの対話リズムを学ぶ
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3
困難シーン別の 1on1 ①——パフォーマンス管理・低評価メンバー
困難な 1on1 のフレーミング、Pygmalion 効果(Rosenthal & Jacobson 1968)が面接官のマイクロサインに与える影響、パフォーマンス問題の 4 因(能力/意欲/環境/適性)の見立て、警告ではない PIP(Performance Improvement Plan)の使い方、ADKAR モデル(Hiatt 2003)、改善 1on1 のシーケンス設計(4 〜 12 週間)、Heen & Stone『Thanks for the Feedback』、ハードな伝達を行いつつ関係を壊さない 3 原則を学ぶ
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4
困難シーン別の 1on1 ②——不調・昇進昇格・退職対話
不調のサインを 1on1 で拾う 3 層(生理・認知・関係)、メンタル不調を疑ったときの境界線(マネジャーは産業医・EAP に橋渡し、精神医学的判断は産業医・精神科医の領域)、昇進昇格面談の型と昇進後の伴走 1on1、配置転換・降格を伝える 1on1、Stay Interview と Exit Interview の中間にある「踏みとどまる対話」、Job Demands-Resources モデル、ICF 倫理規定(クライアントの限界の認識)、共依存にならないための再契約を学ぶ
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5
ライフステージ/キャリアステージ別の 1on1 最適化
Beane 5 ライフステージ(独身若手・新婚・子育て初期・子育て後期・介護世代)と 1on1、Schein キャリアサイクル 9 段階の応用、Z 世代/ミドル/シニア/再雇用世代別の対話設計、育休復職・介護・通院加療中・キャリアブレイク復帰メンバーへの 1on1、ライフイベント情報の取り扱いとプライバシー境界、Dave Ulrich の HR Value Proposition を学ぶ
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6
部門横断・メンタリング・スキップレベル 1on1
Kram メンタリング 2 機能(キャリア機能・心理社会機能、1985 年)、Higgins & Kram 発達的関係ネットワーク(2001 年)、スキップレベル 1on1(部下の部下と話す)の設計と 5 つの落とし穴(密告ルート化、直属上司の権威侵食、頻度過多、情報処理過負荷、対話目的の曖昧化)、クロスファンクショナル 1on1、リバースメンタリング、社外メンター・コーチとの 1on1、Action Learning(Reg Revans 1940 年代)、3 種類の 1on1 を地図化する技術を学ぶ
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7
継続・習慣化・測定と評価面談との結合/分離
1on1 が止まる 6 つの典型原因、個人レベルの習慣化(IF-THEN プランニング Gollwitzer 1999・カレンダーブロック・準備 3 分・記録 5 分のリチュアル)、組織レベルの測定(実施率・継続性・メンバー実感・離職寄与・エンゲージメント連動)、サーベイ設計(Lattice/15Five/Officevibe の指標)、評価面談と 1on1 の結合 vs 分離の 4 基準(報酬決定の頻度・評価期間・組織規模・成熟度)、Calibration(評価擦り合わせ)と 1on1 の関係、Goodhart の法則、Charles Duhigg 習慣ループ(2012 年)を学ぶ
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8
AI 1on1 ツールの実装・運用・限界と修了後の継続
2026 年 6 月時点の AI 1on1 ツール landscape(議事録系:Otter・Fireflies・tl;dv・Notta/プラットフォーム系:Lattice・15Five・Microsoft Viva Insights/日本発:Kakeai・Co:TEAM・TeamUp)、3 つのユースケース(議事録自動化・トピック提案・感情分析)、実装の 4 段階(試験運用・全員展開・ガバナンス・運用改善)、プライバシーと従業員の同意(個人情報保護法・GDPR・録音同意)、AI が壊す 1on1 の 3 パターン(録音圧・ラベル付け・問い力の劣化)、人間が手放してはいけない 4 領域(沈黙・呼吸・倫理判断・再契約)、ICF コア・コンピテンシー第 8 群、修了後の継続学習方向(コーチング資格は資質保証として案内、学習目的にしない)を学ぶ
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(69語)
- IF-THEN プランニング(アイエフゼンプランニング)
- 心理学者 Peter Gollwitzer が 1999 年の論文で体系化した「実行意図(Implementation Intentions)」の手法。「もし X の状況になったら、Y の行動を取る」という形式で行動を事前に条件付きで設計し、意志力に頼らず自動的に行動が起きるトリガーを作る。1on1 の習慣化に応用できる。 → レッスン 7
- Action Learning(アクションラーニング)
- Reg Revans が 1940 年代に英国の炭鉱で開発した実践的学習手法。4〜8 名の小グループ(セット)が定期的に集まり、各メンバーが直面する実際の課題を持ち寄り、質問と内省を中心とした対話で解決に向かう構造。1on1 と接続して学習の循環を作る。 → レッスン 6
- アクティブリスニング
- 相手の話を能動的に聴く態度。心理学者 Carl Rogers が示した 3 条件(共感的理解・無条件の肯定的配慮・自己一致)を基盤とする。技術として習得するものではなく、対話中に自分の態度を点検する指針として機能する。 → レッスン 2
- Awareness
- ADKAR モデルの 5 段階の第 1 段階で「変わる必要がある」とメンバー自身が認識している段階。改善 1on1 のシーケンスでは、Awareness の起動が出発点となる。 → レッスン 3
- EAP
- 従業員のメンタルヘルス・人間関係・キャリア・家庭問題などへの支援を組織として提供するプログラム。マネジャーがメンタル不調を疑ったとき、産業医と並ぶ橋渡し先として位置づけられる。 → レッスン 4
- ICF コア・コンピテンシー
- 国際コーチング連盟(International Coaching Federation)が定めるコーチング業界の標準的コンピテンシー。2019 年改訂版が現行で、8 つの群で構成される。本コースでは第 4 群「契約と再契約」、第 8 群「気付きを引き起こす」を 1on1 運用の発想として参照する。 → レッスン 1, 8