はじめてのHTML——エディタを用意して最初のページを開く
レッスン1:はじめてのHTML——エディタを用意して最初のページを開く
このレッスンで学ぶこと
- HTMLとは何かを説明できる
- Visual Studio Codeをインストールして使い始められる
- フォルダとindex.htmlファイルを作成し、ブラウザで開ける
- HTMLファイルの基本構造(DOCTYPE・html・head・body)を理解する
HTMLとは何か
私たちが普段見ているWebページは、ほとんどすべてHTMLで書かれています。HTMLはHyperText Markup Languageの略で、日本語では「ハイパーテキスト・マークアップ言語」と呼ばれます。
「マークアップ」は、文章のひとつひとつに「これは見出し」「これは段落」「これはリンク」と意味の印を付ける作業のことです。HTMLは、文章にこの印を付けてブラウザに伝えるための言語です。プログラミング言語と呼ばれることもありますが、計算や処理を書く言語ではなく、文章の構造を表現する言語です。
💡 ポイント HTMLは「Webページの骨格」を作る言語です。装飾を付けるのは別の言語であるCSS、動きを付けるのはJavaScriptです。本コースではHTMLとCSSの2つに集中して学びます。
このコースの実習スタイル
本コースは、ひと通りの説明を読んだあと、必ず手を動かしてコードを書く実習形式で進めます。自分のパソコンの中にフォルダを作り、ファイルを保存し、ブラウザで開く——この実際のWeb制作と同じ手順を、最初から体験してもらう構成です。
ファイルを保存する習慣、フォルダを整理する感覚、保存して再読み込みするリズムは、Webページを作るうえで欠かせない基礎です。最初は少し面倒に感じても、一度身につくと一生の財産になります。
🔰 初学者の方へ このコースは、Windows・macOSのいずれでも問題なく進められます。一部の操作(ファイル保存のショートカットなど)はOSによって異なりますが、その都度補足します。スマートフォンやタブレットでの実習は想定していません。パソコンを用意してください。
ステップ1:Visual Studio Codeを用意する
HTMLを書くためには、文字を入力できる「テキストエディタ」が必要です。本コースではMicrosoftが無料で配布している「Visual Studio Code」、略してVSCodeを使います。世界中のWeb制作者が使っている定番のエディタで、無料で日本語にも対応しています。
公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。
画面中央の「Download」ボタンを押すと、自分のOSに合ったインストーラーが自動で選ばれます。Windowsであれば.exeファイル、macOSであれば.zipファイルがダウンロードされます。
ダウンロードが終わったら、ファイルをダブルクリックして案内に従ってインストールしてください。Windowsの場合は、インストール途中で表示される選択肢のうち「PATHに追加する」「右クリックメニューに追加する」のチェックは、すべて入れたままで進めて構いません。
📝 補足 Macをお使いの場合、ダウンロードした
.zipファイルをダブルクリックして展開し、出てきた「Visual Studio Code」のアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップして移動するだけでインストール完了です。
日本語化(任意)
VSCodeを最初に起動すると、画面は英語で表示されます。日本語にしたい場合は、左側のサイドバーにある四角が4つ並んだアイコン(拡張機能)をクリックし、検索欄に「Japanese」と入力します。一覧の先頭に表示される「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールしてください。インストール後、画面右下に表示される「Restart」ボタンを押すと、日本語表示に切り替わります。
ステップ2:作業フォルダを作る
これからのレッスンで、Webページのファイルを保存していくフォルダを用意します。場所はどこでも構いませんが、自分がわかりやすい場所に作りましょう。例えばWindowsならドキュメントフォルダの中、Macなら書類フォルダの中などがわかりやすいです。
フォルダ名は半角英数字にします。日本語名のフォルダでも一応動きますが、Web制作では半角英数字が安全です。今回は my-website という名前にします。
「my-website」フォルダを作ったら、VSCodeを起動し、メニューから「ファイル」→「フォルダーを開く」(またはmacOSなら「ファイル」→「フォルダを開く」)を選び、いま作った my-website フォルダを選択して開きます。
⚠️ 注意 フォルダ名やファイル名にスペースや日本語を使うと、後でリンクの設定などでつまずく原因になります。「my-website」「practice」「mypage」のように、半角英数字とハイフンだけで命名する習慣をつけましょう。
ステップ3:index.htmlファイルを作る
VSCodeで my-website フォルダを開いた状態で、左サイドバーのフォルダ名にカーソルを合わせると小さなアイコンがいくつか表示されます。一番左の「新しいファイル」アイコン(紙のようなマーク)をクリックします。
ファイル名を入力する欄が現れるので、index.html と入力してEnterキーを押します。これで空のHTMLファイルが作成されました。
💡 ポイント Webサイトのトップページのファイル名は
index.htmlにするのが慣例です。ブラウザにフォルダを指定してアクセスすると、自動でindex.htmlが読み込まれます。覚えておきましょう。
ステップ4:HTMLの基本構造を書く
index.html を開いて、以下のコードをそのまま入力してください。コピー&ペーストでも構いませんが、入力する手の感覚も大事なので、最初は少しずつでも自分でタイプしてみることをおすすめします。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>はじめてのページ</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは、Webの世界!</h1>
<p>これは私の最初のWebページです。</p>
</body>
</html>
入力したら、必ず保存してください。Windowsなら Ctrl + S、macOSなら Command + S で保存できます。タブの右上に丸印(●)が付いていなければ保存されています。
各部分の意味
書いたコードを順に見ていきましょう。
<!DOCTYPE html> は、このファイルがHTMLであることをブラウザに伝える宣言です。すべてのHTMLファイルの先頭に書きます。
<html lang="ja"> から </html> までが、HTMLファイル全体を囲むタグです。lang="ja" は「このページは日本語で書かれている」という意味で、ブラウザや検索エンジン、読み上げソフトに言語を伝えます。
<head> から </head> までは、ページの「メタ情報」を記述する場所です。文字の文字コード(<meta charset="UTF-8">)や、ブラウザのタブに表示されるタイトル(<title>)などを書きます。ここに書いた内容は、ページ本文には表示されません。
<body> から </body> までが、ブラウザの画面に実際に表示されるページ本文です。<h1> は大見出しを表すタグ、<p> は段落を表すタグです。これらは次のレッスンで詳しく学びます。
📝 補足 タグは原則として、開始タグ
<タグ名>と終了タグ</タグ名>でペアになっています。ペアの間に書いた内容が、そのタグの効果を受けます。タグを開いたら閉じる、というのが基本のルールです。
ステップ5:ブラウザで開いて確認する
保存した index.html を、ブラウザで開いてみましょう。表示されるかどうかが、Web制作の最初のチェックポイントです。
開き方は簡単です。my-website フォルダをエクスプローラー(Windows)またはFinder(macOS)で開き、index.html ファイルをダブルクリックしてください。お使いのパソコンの標準ブラウザ(Edge、Chrome、Safariなど)が起動して、ページが表示されます。
画面に「こんにちは、Webの世界!」という大きな文字と、その下に「これは私の最初のWebページです。」という文字が表示されたら成功です。ブラウザのタブには「はじめてのページ」と表示されているはずです。
💡 ポイント ファイルパスを示すアドレスバーには
file:///~から始まるパスが表示されます。これは「このパソコンの中のファイルを直接開いている」状態です。インターネットに公開しているわけではないので、自分以外の人には見えません。安心して試行錯誤できます。
編集→保存→再読み込みのサイクル
Web制作の作業は、次の3ステップを繰り返すのが基本です。
- VSCodeでコードを編集する
- ファイルを保存する(
Ctrl + SまたはCommand + S) - ブラウザで再読み込みする(
F5またはCommand + R)
このサイクルを「保存して再読み込み」と呼びます。リズムをつかむと、書いて確認、書いて確認、と気持ちよく作業が進みます。
試しに、<h1> の中身を別の文章に変えて保存し、ブラウザを再読み込みしてみてください。表示が変わるはずです。これで、最初の編集サイクルを体験したことになります。
⚠️ 注意 編集してもブラウザの表示が変わらない場合、ほとんどの原因は「保存し忘れ」か「再読み込みし忘れ」のどちらかです。ファイル名のタブに丸印(●)が付いていたら未保存のサインです。
まとめ
このレッスンでは、以下のことを学びました。
- HTMLは、文章にマークアップ(意味の印)を付ける言語である
- Visual Studio Code(VSCode)はWeb制作の定番のテキストエディタである
- フォルダとindex.htmlを作って、ブラウザで開くのがWebページ表示の基本手順である
- HTMLファイルは、DOCTYPE宣言・html要素・head要素・body要素で構成される
- 編集→保存→再読み込みの3ステップが、Web制作作業の基本リズムである
次のレッスンでは、HTMLの基本タグをひと通り学び、自己紹介ページに見出し・段落・リスト・リンク・画像を配置する実習を行います。HTMLの「文章を整理する力」を身につけましょう。
確認クイズ
このレッスンの理解度をチェックしましょう。