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スキルアップカレッジ

ファシリテーション入門

コミュニケーション 入門 全8レッスン 約200分

公開日: 最終更新日:

コース概要

会議が長い、話が散る、結論が出ない、決まったはずのことが実行されない——ビジネスパーソンなら誰でも経験のある悩みです。これらは「司会のうまさ」では解決しません。会議を進める仕事、つまりファシリテーションは、内容を主導するのではなく、参加者から答えを引き出すための「プロセスを設計する」技術です。本コースでは、ファシリテーションの定義と中立性の意味から始め、会議のデザイン(OARR)、場づくり、問いと傾聴、議論の発散と収束(カネルのダイヤモンド)、合意形成と意思決定、そしてオンライン・ハイブリッド時代の応用までを8レッスンで体系的に学びます。理論を「明日の会議で試せる動作」に翻訳することを優先しています。

学習の流れ

レッスン1〜2で、ファシリテーションの全体像とファシリテーターの基本姿勢を押さえます。レッスン3〜4は「準備」のレッスンで、会議をどう設計し、どう場を整えるかを扱います。レッスン5〜7は「進行」のレッスンで、問いの立て方、議論の発散と収束、合意形成の方法を順に学びます。最後のレッスン8で、オンライン・ハイブリッドの応用とワークショップ設計、コース修了後の学習方向を案内します。前半(レッスン1〜2)は「考え方の土台」、中盤(レッスン3〜4)は「準備の技術」、後半(レッスン5〜7)は「進行の技術」、終盤(レッスン8)は「応用と次の学び」という四段構えです。

このコースで学べること

  • ファシリテーションの定義と、プレゼン・講義・コーチングとの違いを説明できる
  • ファシリテーターの「中立性」と「プロセスの番人」という役割を理解する
  • OARRを使って会議を「終わり方」から逆算して設計できる
  • グランドルール・チェックインなど、場づくりの基本動作を実装できる
  • 開かれた質問・閉じた質問・ORIDを使い分け、参加者の発言を引き出せる
  • サム・ケイナーのダイヤモンドを理解し、発散と収束を意識的に切り替えられる
  • ドット投票・フィスト・トゥ・ファイブなど、用途に応じた意思決定方法を選べる
  • オンライン・ハイブリッド特有の難しさと工夫を理解し、現場に応用できる

対象者

会議で議論が深まらない・結論が出ないと感じている社会人。チームリーダー・プロジェクトマネージャー・人事や組織開発の担当者、ワークショップを企画する立場の方。在宅勤務やハイブリッド会議で進行の質を上げたい方も対象。研修や1on1の運営に関わる方にも役立つ内容

レッスン一覧

  1. 1

    ファシリテーションとは何か——会議・対話・学びを駆動する技術

    ファシリテーションの定義、プレゼン・講義・コーチングとの違い、適用範囲(会議・ワークショップ・1on1・コミュニティ)と、なぜ今この技術が必要かを学ぶ

  2. 2

    ファシリテーターの役割と心構え——中立性とプロセスの番人

    「中立性」「プロセスの番人」というファシリテーターの本質的な役割、IAFのコアコンピテンシー6分類、議長・記録係などほかの役割との分離を学ぶ

  3. 3

    会議のデザイン——OARRで「終わり方」から逆算する

    OARR(Outcome・Agenda・Roles・Rules)の4要素を使って会議を設計する方法、成果物の定義、時間配分の作り方、アジェンダの動詞化を学ぶ

  4. 4

    場づくりと心理的安全性——最初の5分が会議を決める

    グランドルール、チェックイン、心理的安全性の考え方、物理的・心理的セットアップなど、議論が始まる前に整えるべき場の作り方を学ぶ

  5. 5

    問いとアクティブリスニング——答えを引き出す技術

    開かれた質問・閉じた質問の使い分け、ORID(事実・反応・解釈・決定)の4段階、傾聴の3レベル、パラフレーズと要約という基本動作を学ぶ

  6. 6

    議論の発散と収束——カネルのダイヤモンドとグローンゾーン

    サム・ケイナーのダイヤモンド・モデル、ブレインストーミングの基本ルール、親和図法(KJ法)、発散と収束の切り替え、グローンゾーンの乗り越え方を学ぶ

  7. 7

    合意形成と意思決定——「決め方を決める」

    コンセンサス、マルチ投票・ドット投票、フィスト・トゥ・ファイブ、決定権者の明示、RACI、ファスト・コンセンサスなど、用途に応じた意思決定の方法を学ぶ

  8. 8

    オンライン・ハイブリッドとワークショップ設計——次の学習へ

    オンライン特有の課題と工夫、ハイブリッドの落とし穴、Miro・Mural・FigJamなどの位置づけ、ワールドカフェ・OST・フィッシュボウルの概観、コース修了後の学習方向を案内する

  9. 総復習テスト

    全レッスンの内容を振り返るテスト

このコースの用語集(71語)
IAF(あいえーえふ)
International Association of Facilitators の略。世界のファシリテーターが加盟する国際団体で、コア・ファシリテーター・コンピテンシーや Certified Professional Facilitator(CPF)認定を運営する。1994年設立。
ICA(あいしーえー)
Institute of Cultural Affairs の略。カナダ・米国を拠点とする非営利組織で、ORID(フォーカスト・カンバセーション・メソッド)を体系化した。
アイザックス
デヴィッド・アイザックス(David Isaacs)。ワールドカフェをファニタ・ブラウンと共に1995年に開発した米国のファシリテーター。
アウトカム
OARRのO。会議の終わりに「出来上がっているもの」を指す。動詞で書き、終了時に達成したか客観的に判定できる形で定義する。
アクティブリスニング
積極的傾聴。米国の心理学者カール・ロジャーズが体系化した、相手の発言を深く受け止める聴き方。3つのレベル(表面的・共感的・生成的)に分けられる。
アジェンダ
OARRのA。アウトカムに到達するための段取り・議事の流れ。発散・収束・意思決定の段階で組むのが基本。