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スキルアップカレッジ

用語集

アサーティブコミュニケーション入門コースで使われる主要な用語(65語)をまとめています。

アクティブリスニング (あくてぃぶりすにんぐ)
積極的傾聴のこと。相手の言葉・表情・声のトーンに注意を向けて、相手の言いたいことを理解しようとする聴き方。内向き(レベル1)・相手にフォーカス(レベル2)・場全体(レベル3)の3レベルで整理される。
→ レッスン6
アサーション(あさーしょん)
アサーティブな自己表現のこと。日本では「アサーション・トレーニング」として、平木典子氏らが1980年代以降に紹介した。本コースの「アサーティブコミュニケーション」と同義で扱う。
→ レッスン1
アサーティブ(あさーてぃぶ)
自他尊重を中核とする自己表現スタイル。自分の権利と相手の権利の両方を尊重しながら、率直・誠実・対等に表現する。攻撃的・受動的・操作的と並ぶ「第4の選択肢」として位置づけられる。
→ レッスン1
アサーティブの10の権利(あさーてぃぶのじゅうのけんり)
Manuel J. Smithが1975年の『When I Say No, I Feel Guilty』で示した、対等に対話するための前提となる10の基本権。「自分で判断する権利」「理由なく行動する権利」「気が変わる権利」などを含む。
→ レッスン2
アンガーマネジメント(あんがーまねじめんと)
怒りの感情を理解し、適切に扱うための技法群。アサーティブと隣接するスキル領域で、本コース修了後の学習方向としても案内している。
→ レッスン8
同意と理解の区別 (どういとりかいのくべつ)
「相手の主張を正しいと認める」(同意)ことと、「相手の視点から見れば筋が通っていると認識する」(理解)ことは別という発想。「理解した上で同意しない」が、もっとも対等な立ち位置とされる。
→ レッスン6
「いつ・何が・どう困ったか」のパターン(いつなにがどうこまったかのぱたーん)
I-messageを職場で組み立てやすくする3要素のテンプレート。「いつ」で場面を特定、「何が」を観察に限り、「どう困ったか」を自分側の体験に絞ることで、評価語と人格攻撃を避ける。
→ レッスン4
観察と評価の分離 (かんさつとひょうかのぶんり)
「観察」(動画に撮ったら誰でも記録できる事実)と「評価」(自分が付け加えた意味づけ)を分けて表現する発想。Marshall B. Rosenbergの非暴力コミュニケーション(NVC)の中核概念のひとつ。
→ レッスン4
感情(信号としての) (かんじょう・しんごうとしての)
怒り・不安・悲しみなどの感情を、抑え込むのではなく「情報を運ぶ信号」として読み解く発想。怒りは境界線の侵害、不安は重要なリスクの接近、などのサインと捉える。
→ レッスン3
境界線(バウンダリー)(きょうかいせん・ばうんだりー)
自分が引き受ける責任の範囲・侵害されないことの範囲を示す心理学の概念。アサーティブは境界線を「適切に」設定する技術と言い換えられる。壁ではなく区切り。
→ レッスン5
共感的理解 (きょうかんてきりかい)
相手の枠組みの中に入り、相手から見える世界を相手の視点で理解しようとする姿勢。Carl Rogersの3条件の一つ。同情(相手の感情をそのまま引き受ける)とは区別される。
→ レッスン6
攻撃的 (こうげきてき)
4つの自己表現タイプの一つ。自分の主張を相手の権利を踏みにじって押し通すスタイル。声を荒げる、皮肉、人格否定、論破などが典型例。短期の勝利と長期の信頼失墜を引き換えにする。
→ レッスン1
公認心理師 (こうにんしんりし)
2017年成立の公認心理師法に基づく国家資格。日本初の心理職の国家資格で、2018年から運用開始。臨床心理士と並んで、メンタルヘルスや対人関係の専門家として活動する。
→ レッスン3
行動療法 (こうどうりょうほう)
学習理論に基づき、行動の修正を通じて心理的問題を扱う心理療法の系譜。Andrew Salter(1949)、Joseph Wolpe(1958)らが代表的。アサーティブネスの源流とされる。
→ レッスン1
心の読みすぎ (こころのよみすぎ)
認知の歪みのひとつ。「あの人は私を嫌っている」のように、根拠なく相手の気持ちや意図を決めつける思考パターン。「結論への飛躍」とも呼ばれる。
→ レッスン3
「No」を伝える基本動作(のーをつたえるきほんどうさ)
返答に時間をもらう、長い理由を述べない、同情と「No」を分ける、代替案は任意で添える、の4点。受動的に偏った人は即答と長い理由を避ける練習から始める。
→ レッスン5
産業カウンセラー(さんぎょうかうんせらー)
日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格。働く人のメンタルヘルス・キャリア相談を支援する。アサーティブネスは資格研修の標準カリキュラムに含まれる。
→ レッスン3
4つの自己表現タイプ (よっつのじこひょうげんたいぷ)
攻撃的・受動的・操作的・アサーティブの4分類。「自尊」と「他者尊重」の2軸でマトリクス化されることが多い。本コースの最初のフレームワークで、自分の傾向を把握する出発点となる。
→ レッスン1
自他尊重 (じたそんちょう)
自分の権利と相手の権利の両方を同時に尊重する姿勢。アサーティブコミュニケーションの中核概念。自分だけを尊重すれば攻撃的に、相手だけを尊重すれば受動的になる。
→ レッスン1
思考・感情・事実の3分離 (しこう・かんじょう・じじつのさんぶんり)
自己理解の出発点となる発想。頭の中の状態を「事実(観察可能な出来事)」「解釈・思考(意味づけ)」「感情(湧いた気持ち)」の3つに分けて把握する。
→ レッスン3
自己一致 (じこいっち)
自分の中で湧いている感情・考えと、外側に出している言動が一致している状態。Carl Rogersの3条件の一つ。崩れていると相手にも「何かおかしい」と無意識に伝わる。
→ レッスン6
自己効力感 (じここうりょくかん)
「自分にはこれができる」という感覚。Albert Banduraが提唱した心理学の概念。非主張スタイルが続くと「自分の意見は重要ではない」という認知が固まり、低下する。
→ レッスン2
ジャーナリング(じゃーなりんぐ)
日々の出来事・感情・思考を書き出す習慣。アサーティブの継続トレーニングの一手段で、自分の傾向を把握し、次の機会の準備に活かせる。週2回以上の継続が定着の目安。
→ レッスン8
ジョハリの窓 (じょはりのまど)
Joseph LuftとHarrington Inghamが1955年に提唱した、自己理解の枠組み。「自分が知っている/知らない」と「他人が知っている/知らない」の組み合わせで4領域に分ける。
→ レッスン3
受動的・非主張的 (じゅどうてき・ひしゅちょうてき)
4つの自己表現タイプの一つ。自分の主張を引っ込めて、相手や場の空気に従うスタイル。日本では「いい人」と評されがちだが、不満が溜まり燃え尽きや爆発につながる。
→ レッスン1
白黒思考 (しろくろしこう)
認知の歪みのひとつ。「100点でなければ失敗」のように、中間がなく白か黒で判断する思考パターン。「全か無か思考」とも呼ばれる。
→ レッスン3
心理的な「権利」と「義務」の区別 (しんりてきなけんりとぎむのくべつ)
アサーティブの権利は「使ってもよい選択肢」であって「常に使わねばならない強制」ではないという発想。「断る権利がある」を「断らねばならない」と混同しないことが、運用上の前提。
→ レッスン2
「すべき」思考 (すべきしこう)
認知の歪みのひとつ。「こうあるべき」「こうしなければならない」で自分や他人を縛る思考パターン。「上司には絶対に逆らうべきでない」などが典型例。
→ レッスン3
SBI 法(えすびーあいほう)
Situation(状況)・Behavior(行動)・Impact(影響)の3要素でフィードバックや振り返りを構造化するフレームワーク。アサーティブの継続トレーニングの記録法としても有効。
→ レッスン8
操作的・受動攻撃的 (そうさてき・じゅどうこうげきてき)
4つの自己表現タイプの一つ。正面から主張せず、嫌味・遠回し・無視・ため息・噂で不満を伝えるスタイル。本人は「直接言っていないからセーフ」と感じるが、関係性は静かに腐っていく。
→ レッスン1
セルフコンパッション (せるふこんぱっしょん)
自分自身に対して、親しい友人に向けるような優しさで接する姿勢。Kristin Neffの研究で広く知られる。アサーティブの「言えなかった自分を責めない」姿勢の心理学的支柱。
→ レッスン2
沈黙 (ちんもく)
会話の中の言葉が止まる時間。相手の考えがまとまる時間、感情を整理する時間として、聴く側が無理に埋めずに保つことが重要。アサーティブな対話で「沈黙」も対応の選択肢となる。
→ レッスン6
DESC法(でぃーいーえすしーほう)
Sharon Bower & Gordon Bowerが1976年の『Asserting Yourself』で提唱した、アサーティブな表現を4ステップで組み立てるフレームワーク。Describe・Express・Specify・Chooseの順で構成される。
→ レッスン5
同情 (どうじょう)
相手の感情をそのまま自分のものとして引き受ける姿勢。共感(相手の視点に立って理解する)とは区別される。アサーティブな聴き方は、同情に偏らず共感に近い位置に立つ。
→ レッスン6
認知行動療法(CBT)(にんちこうどうりょうほう・しーびーてぃー)
認知療法と行動療法を統合した心理療法。思考・感情・行動の相互作用を扱う。アサーティブネスの理論的背景の重要な部分を構成する。
→ レッスン2
認知の歪み (にんちのゆがみ)
わたしたちが無意識に陥りやすい思考パターン。白黒思考・過度の一般化・心のフィルター・心の読みすぎ・「すべき」思考など、10種類前後に整理される。Aaron T. BeckとDavid D. Burnsの整理が標準的。
→ レッスン3
認知療法 (にんちりょうほう)
思考(認知)の修正を通じて感情・行動の問題を扱う心理療法。Aaron T. Beckが1960〜70年代に体系化した。Albert EllisのREBT(論理情動行動療法)も近接する系譜。
→ レッスン2
ネガティブ・アサーション(ねがてぃぶ・あさーしょん)
自分の至らない点・失敗・弱さを、弁解せずに率直に認める技法。「確認が甘かったです、次回はチェックリストを使います」のように、ミスを認めて改善に進む。
→ レッスン7
ネガティブ・インクワイアリ (ねがてぃぶ・いんくわいあり)
批判の中身を「具体的には、どの部分がそう感じられましたか」と質問で聞き出す技法。反論でも全肯定でもなく、対話を続けながら情報を引き出す姿勢を示す。
→ レッスン7
NVC(非暴力コミュニケーション)(えぬぶいしー・ひぼうりょくこみゅにけーしょん)
Marshall B. Rosenbergが提唱した、観察・感情・ニーズ・リクエストの4ステップで対話を組み立てる枠組み。アサーティブの伝える・聴くの両方に応用できる。
→ レッスン4
ハラスメントとアサーティブの境界(はらすめんととあさーてぃぶのきょうかい)
ハラスメントは加害者の行為であり、被害者にアサーティブを身につけよと求めることは二次被害という発想。アサーティブは健全な対話を支える土台であり、ハラスメント対応の代替ではない。
→ レッスン8
パラフレーズ(ぱらふれーず)
相手の言ったことを自分の言葉で言い直して返す動作。アクティブリスニングの基本動作のひとつで、「ちゃんと聴いてもらえた」感覚と、理解の精度確認を同時に実現する。
→ レッスン6
評価 (ひょうか)
事実に対して自分が付け加えた意味づけ・判断。「いつも」「全然」「無責任」などの評価語を観察ベースの表現と混同しないことが、I-messageの前提。
→ レッスン4
フォギング(ふぉぎんぐ)
批判や攻撃の中の「事実として認められる部分」「可能性として否定できない部分」だけを取り出して軽く認め、攻撃のラリーを止める技法。Manuel J. Smithが提唱。
→ レッスン7
ブロークン・レコード(ぶろーくん・れこーど)
レコード盤の同じ箇所が繰り返される様子に由来する技法。感情的にならず、自分の主張を穏やかに、同じ内容で淡々と繰り返す。Manuel J. Smithが提唱。
→ レッスン7
平木典子(ひらき のりこ)
日本にアサーション・トレーニングを紹介・普及した臨床心理学者。1980年代以降の著作で、産業カウンセリング・看護・教育の現場にアサーティブネスを広めた。
→ レッスン1
マインドフルネス (まいんどふるねす)
今この瞬間に注意を向けて気づきを深める実践。Jon Kabat-ZinnのMBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)が代表的。アサーティブと相性が良い隣接領域。
→ レッスン8
無条件の肯定的配慮 (むじょうけんのこうていてきはいりょ)
Carl Rogersの3条件の一つ。相手の言うこと・感じること・選択そのものに対して「条件付きの承認」ではなく「条件なしの受容」を向ける姿勢。同意ではなく、評価や批判の前にいったん場所を与えること。
→ レッスン6
来談者中心療法(らいだんしゃちゅうしんりょうほう)
Carl Rogersが提唱した心理療法。クライエントの自己実現傾向を尊重し、治療者の3条件(無条件の肯定的配慮・共感的理解・自己一致)を中心に据える。アサーティブな聴き方の理論的支柱。
→ レッスン6
臨床心理士 (りんしょうしんりし)
日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格。公認心理師制度ができる前から長く運用されてきた心理職の代表的資格。臨床現場・産業領域・教育・福祉などで活動。
→ レッスン3
リクエストと要求の区別 (りくえすととようきゅうのくべつ)
NVCにおいて、相手が断ったときの自分の側の反応で区別される。リクエストは「断られても受け止める覚悟」がある頼み、要求は「断られたら相手を責める」前提のある頼み。
→ レッスン4
リフレーミング(りふれーみんぐ)
出来事や状況の捉え方の枠組みを変える技法。認知行動療法やコーチングで広く使われる。アサーティブにおいては、認知の歪みを点検し、別の解釈を試みる作業として現れる。
→ レッスン3
ロールプレイ(ろーるぷれい)
信頼できる相手と、難しい対話場面を疑似的に演じる練習方法。アサーティブの継続トレーニングの中核手段。声に出す練習は、頭の中で考えるだけの10倍の効果があるとされる。
→ レッスン8
「わからない」と言う権利(わからないというけんり)
Manuel J. Smithの10の基本権のひとつ。知らないこと・理解できないことを認めるのは弱さではなく、対等な対話の前提という発想。
→ レッスン2
ABC理論(えーびーしーりろん)
Albert Ellisが提唱した、感情・行動の流れを整理する枠組み。A(Activating event:出来事)→ B(Belief:信念・解釈)→ C(Consequence:結果)の流れで捉え、Bの点検と修正で新しい結果を得る。
→ レッスン2
Albert Ellis(あるばーと えりす)
論理情動行動療法(REBT)の創始者。1962年の『Reason and Emotion in Psychotherapy』でABC理論を体系化。認知療法の重要な源流。
→ レッスン2
Aaron T. Beck(あーろん べっく)
認知療法の創始者。1976年の『Cognitive Therapy and the Emotional Disorders』で体系化した。現代の認知行動療法(CBT)の中心的な源流。
→ レッスン2
Andrew Salter(あんどりゅー さるたー)
アメリカの心理学者。1949年の『Conditioned Reflex Therapy』でアサーティブネス・トレーニングの源流となる主張訓練を提案した。
→ レッスン1
Carl Rogers(かーる ろじゃーず)
来談者中心療法の創始者。1957年の論文で「治療者の3条件」(無条件の肯定的配慮・共感的理解・自己一致)を示した。アサーティブな聴き方の理論的支柱。
→ レッスン6
EAP(いー えー ぴー)
Employee Assistance Programの略。従業員支援プログラムのこと。企業が契約する社外相談窓口で、メンタルヘルス相談・職場の対人問題などを匿名・無料で扱う。
→ レッスン3
I-message(あいめっせーじ)
主語が「私」になる表現。自分の感情・状態・希望を述べる言葉で、相手の人格を直接攻撃せずに自分の側で起きていることを開示する。「私メッセージ」とも呼ばれる。
→ レッスン4
Joseph Wolpe(じょせふ うぉるぴ)
南アフリカ出身の精神科医・心理学者。1958年の『Psychotherapy by Reciprocal Inhibition』で系統的脱感作と主張訓練を体系化した。
→ レッスン1
Manuel J. Smith (まにゅえる すみす)
アメリカの心理学者。1975年の『When I Say No, I Feel Guilty』で「10の基本権」とブロークン・レコード・フォギング・ネガティブ・アサーション・ネガティブ・インクワイアリの4技法を一般読者に広めた。
→ レッスン2
Marshall B. Rosenberg(まーしゃる ろーぜんばーぐ)
NVC(非暴力コミュニケーション)の創始者。臨床心理士。観察・感情・ニーズ・リクエストの4ステップで対話を組み立てる枠組みを世界中に広めた。CNVC(The Center for Nonviolent Communication)を1984年に設立。
→ レッスン4
You-message(ゆーめっせーじ)
主語が「あなた」になる表現。相手の行動・人格・能力を直接評価する言葉が含まれ、受け手に「人格を否定された」「攻撃された」と受け取られやすい。
→ レッスン4
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