用語集
インストラクショナルデザイン入門コースで使われる主要な用語(52語)をまとめています。
- ARCSモデル(あーくすもでる)
- ジョン・ケラーが1987年に提唱した、学習動機をデザインするためのフレームワーク。Attention(注意)・Relevance(関連性)・Confidence(自信)・Satisfaction(満足感)の4要素の頭文字。学習意欲は学習者の性質だけでなく、教材や研修の設計で大きく左右される、というスタンスに立つ。
- → レッスン5
- ADDIEモデル(あでぃーもでる)
- Analysis(分析)・Design(設計)・Development(開発)・Implementation(実施)・Evaluation(評価)の5フェーズからなる、世界中でもっとも使われるID設計フレームワーク。米軍訓練を起点に1970年代にフロリダ州立大学で体系化された。評価から分析へのフィードバックループを持つ反復モデル。
- → レッスン2
- アンダーソンとクラスウォール(あんだーそんとくらすうぉーる)
- ブルームのタキソノミーを2001年に改訂した教育心理学者の組。「記憶・理解・応用・分析・評価・創造」の6段階構造で整理した「改訂版ブルームのタキソノミー」がよく使われる。
- → レッスン3
- eラーニング(いーらーにんぐ)
- インターネット・LMSを使ったオンライン学習。狭義には動画教材を中心とした受講形式、広義にはマイクロラーニング・xAPI対応コースなど多様な形式を含む。 → コース全体
- 学習エコシステム (がくしゅうえこしすてむ)
- フォーマル研修・OJT・パフォーマンスサポート・マイクロラーニング・コーチング・1on1・社内勉強会など、組織内のあらゆる学習機会を統合的に設計する発想。LXDの広がりとともに重視されるようになった。
- → レッスン7
- 学習体験デザイン (がくしゅうたいけんでざいん)
- LXD(Learning Experience Design)の日本語表記。「教える側の設計」から「学習者の体験全体の設計」へ視点を移した設計思想。UI/UXデザインの発想を学習設計に取り入れる。
- → レッスン8
- カークパトリックの4段階評価(かーくぱとりっくのよんだんかいひょうか)
- ドナルド・カークパトリックが1959年に提唱した研修評価フレームワーク。レベル1:反応/レベル2:学習/レベル3:行動/レベル4:結果の4段階で測定する。ジャック・フィリップスがレベル5(ROI)として拡張した。
- → レッスン6
- 観察可能な動詞 (かんさつかのうなどうし)
- 学習目標に使う動詞のうち、外部から達成を観察・測定できるもの。「説明できる」「列挙できる」「計算できる」など。「理解する」「わかる」「知る」など達成判定が難しい動詞と区別する。
- → レッスン3
- ガニェの9教授事象 (がにぇのきゅうきょうじゅじしょう)
- 学習を支援するための9つの教授活動。「注意の喚起→目標の明示→既有知識の呼び起こし→新情報の提示→学習の指針→学習行動の誘発→フィードバック→評価→保持と転移」の3段階9事象。
- → レッスン4
- 既有知識 (きゆうちしき)
- 学習者が学習開始前にすでに持っている知識・経験。新しい情報を既有知識に紐づけることで、定着が大きく向上する。ガニェの事象3で「呼び起こす」働きかけが行われる。
- → レッスン4
- 経験学習サイクル (けいけんがくしゅうさいくる)
- デビッド・コルブが提唱した、経験を学びに変える4段階の循環。「具体的経験→省察的観察→抽象的概念化→能動的実験」を循環することで、経験から学ぶ。
- → レッスン7
- 構成主義 (こうせいしゅぎ)
- 学習を「学習者が自ら知識を構築する過程」として捉える教育観。社会構成主義などの派生もある。本コースでは深く扱わないが、IDの背景理論の一つ。 → 関連:レッスン1
- SAM (さむ)
- Successive Approximation Model の略。マイケル・アレンが提唱した、ADDIEと並ぶアジャイル型のID手法。「短いサイクルで小さく作って評価・改善する」発想。ADDIEとは対立せず使い分け・組み合わせができる。
- → レッスン2
- 信頼性(しんらいせい)
- 学習データ・評価結果が一貫性を持って測定できる性質。心理測定の基本概念。 → 関連:レッスン6
- 心理測定 (しんりそくてい)
- 人間の心理・能力・知識を測る学術領域。テストの信頼性・妥当性などはこの分野の概念。 → 関連:レッスン6
- スキルアップカレッジ (すきるあっぷかれっじ)
- 本コースを掲載している学習プラットフォーム。テキスト中心・体系的な学習を重視する。本コース自体もID理論に沿って設計されており、メタ的なケーススタディとして扱える。
- → レッスン1
- ダニング=クルーガー効果(だにんぐ=くるーがーこうか)
- 能力の低い人が自分の能力を過大評価する一方、能力の高い人が自分を過小評価する傾向。本コースでは触れていないが、自信の設計(ARCSのC)と関連する重要な認知バイアス。 → 関連:レッスン5
- Tin Can API(てぃんきゃんえーぴーあい)
- xAPI の別名。Rustici Software 社が開発時に使った愛称が広まったもの。LMS外の学習活動も記録できる新世代のeラーニング規格。
- → レッスン8
- 認知主義 (にんちしゅぎ)
- 学習を「情報処理プロセス」として捉える教育心理学の立場。ガニェの9教授事象はこの理論的背景を持つ。 → 関連:レッスン4
- 反証可能性 (はんしょうかのうせい)
- 「もし結果がこうなったら、仮説は否定される」と言える状態であること。学習目標の設計にも、反証可能性に近い「観察可能性」が求められる。 → 関連:レッスン3
- パフォーマンスサポート(ぱふぉーまんすさぽーと)
- 業務を行うその瞬間に、必要な情報・道具を提供する仕組み。営業電話前のチェックリスト、CRM入力時のテンプレート、AIアシスタントのリアルタイム回答などが典型例。
- → レッスン7
- ブルームのタキソノミー(ぶるーむのたきそのみー)
- 学習目標を「認知・情意・精神運動」の3領域と、認知領域の6段階(改訂版:記憶・理解・応用・分析・評価・創造)に分類する体系。1956年に発表、2001年にアンダーソンとクラスウォールが改訂。
- → レッスン3
- LXD(えるえっくすでぃー)
- Learning Experience Design の略。「学習体験デザイン」と訳される。学習者の体験全体を設計する発想で、UI/UXデザインの考え方を学習設計に取り入れる。
- → レッスン8
- LXP(えるえっくすぴー)
- Learning Experience Platform の略。LMSが「コース管理」中心なのに対し、LXPは「学習者の体験統合」中心のプラットフォーム。学習者の興味・履歴からコンテンツを推薦する機能などを持つ。
- → レッスン8
- ABCDモデル(えーびーしーでぃーもでる)
- 学習目標を Audience(誰が)・Behavior(何ができるようになる)・Condition(どんな条件で)・Degree(どの程度の精度・基準で)の4要素で書く型。
- → レッスン3
- SCORM(すこーむ)
- Sharable Content Object Reference Model の略。2000年代から使われるeラーニングの古典的な規格。LMS内の進捗率・完了・テスト得点を記録する。
- → レッスン8
- xAPI(えっくすえーぴーあい)
- Experience API の略、別名 Tin Can API。2013年に登場した新世代のeラーニング規格。LMS外も含めたあらゆる学習活動を「○○が△△を□□した」という構造で記録できる。
- → レッスン8
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