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スキルアップカレッジ

用語集

採用面接設計実践コースで使われる主要な用語(61語)をまとめています。

アイスブレイク
面接の冒頭で緊張を緩和し、話しやすい場を作る短い導入対話。本コースは目的を「緊張緩和」と「話しやすい場作り」の 2 つに限定し、「人柄を見抜く場」とは捉えない。雑談中の印象が First Impression Effect として判断にバイアスをかけるため、評価対象とはしない。 → レッスン 5
印象判断
事前設計された質問や評価軸を持たず、面接官の主観的な印象で候補者を評価する判断方式。非構造化面接の判断パターンと重なる。Schmidt & Hunter(1998)のメタ分析が示したように、予測妥当性は約 0.20 と低い。 → レッスン 1
Edward Thorndike(エドワード・ソーンダイク)
米国の心理学者。1920 年に Halo Effect(光輪効果)を実証研究で示した。採用面接の暗黙バイアスの古典的な研究者として参照される。 → レッスン 5
エージェント(人材紹介エージェント)
候補者と企業を仲介し、入社時に成功報酬(年収の 30 〜 35% が一般的)を受け取る採用手法。候補者の一次スクリーニングをエージェントが担うため、人事の工数が削減できる利点がある一方、自社の魅力がエージェント次第になる側面がある。 → レッスン 3
EEOC(雇用機会均等委員会)
Equal Employment Opportunity Commission の略。米国の連邦機関で、雇用差別の防止と均等な雇用機会の確保を所管する。AI 採用ツールの利用に関するガイダンスを公表し、説明可能性の確保を重要な論点として整理している。 → レッスン 8
Amazon の採用 AI 事例
2018 年に Amazon が開発中止した採用 AI ツール。過去 10 年の応募データの男性偏重を学習し、女性候補者を低く評価していた事例として業界で広く知られる。AI が過去のバイアスを再生産する典型例。 → レッスン 8
オープニング
面接の 4 段階の第 1 段階。候補者を迎え入れ、緊張を緩和し、面接の流れを説明する時間。60 分面接で 5 〜 10 分が目安。 → レッスン 5
オープンクエスチョン
「はい」「いいえ」で答えられないオープンな質問形式で、候補者が自分の言葉で語る必要のある質問。本コースが推奨する深掘り質問の 3 技術の 1 つ。 → レッスン 5
オファーレター
組織が候補者に内定を伝える正式な書面で、職位、業務内容、年収、入社日、福利厚生、試用期間、そのほかの条件を明示する。法令上必須の労働条件通知書とは別に、組織として作成する場合が多い。 → レッスン 7
オンボーディング
入社前から入社後 3 か月までの一連の接点設計。事前情報の提供、入社前面談、入社初日のオリエンテーション、初週・初月のスケジュールなどを含む。オンボーディングの質が、入社後の定着と早期立ち上がりを大きく左右する。 → レッスン 7
確証バイアス
書類選考時に形成した印象を、面接で確認する方向に質問が偏る暗黙バイアスの 1 つ。「優秀そう」と感じた候補者には優秀さを確認する質問に時間を使い、弱みを引き出す質問を控えがちになる。 → レッスン 5
候補者体験 (Candidate Experience)
候補者が応募から入社(または不合格通知)までの過程で感じる全体的な印象と評価。2010 年代から米国の採用業界で議論が広がり、現在では採用業務の重要指標になった。スピード・明確さ・敬意の 3 つを基本原則とする。 → レッスン 3, 7
行動面接 (Behavioral Interview)
過去の具体的な行動エピソードを引き出し、それを通じてコンピテンシーを評価する構造化面接の中核的な技法。STAR 法が代表的な質問設計フレーム。 → レッスン 4
構造化面接 (Structured Interview)
質問の事前設計・質問順序の固定・評価軸の事前設計・記録と振り返りの 4 要素を備えた面接設計。非構造化面接よりも予測妥当性が高く(約 0.50 以上)、面接官間の判断ばらつきも抑えられる。 → レッスン 1
コンピテンシー
職務での成功を支える行動特性。1973 年に米心理学者デイビッド・マクレランドが論文「Testing for Competence Rather Than for Intelligence」で提唱し、Spencer & Spencer が 1993 年の著書『Competence at Work』で体系化した。 → レッスン 2
口説き
内定通知後、候補者の検討期間中に組織として候補者の判断を支援する対話。判断軸の確認 → 組織からの応答 → 候補者の判断を尊重、の 3 ステップで運用する。 → レッスン 7
採用ファネル
リーチ → 応募 → 書類 → 面接 → 内定 → 入社の 6 段階構造で採用業務を捉える発想。マーケティング分野のファネル概念を採用に応用した。各段階の通過率を測ることで、ボトルネックを構造的に特定できる。 → レッスン 3
採用 KPI
採用業務の運用を可視化する定量指標。ファネル指標・質指標・コスト効率指標の 3 カテゴリで整理する。特に「面接判断と入社後評価の相関」が、構造化面接の効果を測る最重要の質指標。 → レッスン 8
採用責任者
組織の採用戦略を設計し、採用 KPI を経営層と共有する役割。人事責任者または事業部責任者を兼任することもあり、組織規模が小さい場合は経営者が兼任する。 → レッスン 8
CIA トライアド
本コースの主題ではないが、人事評価や採用判断のデータを扱う際の前提として、機密性(Confidentiality)・完全性(Integrity)・可用性(Availability)を確認する発想が、データ管理の基盤として有用。 → レッスン 8
Cialdini, Robert(チャルディーニ ロバート)
本コースの主題ではないが、影響力の 6 タイプを体系化した社会心理学者。口説きや内定通知の場面で、影響力の原則を倫理的に活用する発想に応用できる。 → レッスン 7
Schmidt & Hunter(シュミット&ハンター)
Frank Schmidt と John Hunter が 1998 年に米心理学会の学術誌に掲載したメタ分析「The Validity and Utility of Selection Methods in Personnel Psychology」。85 年分の人材選別研究を統合し、非構造化面接の予測妥当性の低さ(約 0.20)と構造化面接の高さ(約 0.50 以上)を示した。採用研究の最重要文献。 → レッスン 1
ジェフリー・フェファー
スタンフォード大学の組織行動学者。著書『The Human Equation』などで人的資本論を展開し、優れた組織と平凡な組織の最大の違いは「採用と人材選別の質」にあると論じてきた。 → レッスン 1
状況面接 (Situational Interview)
仮想の状況を提示し、候補者がその状況でどう判断・行動するかを引き出す技法。1980 年に Gary Latham(ゲイリー・レイサム)らが体系化した。職務経験のない新卒や、未経験の職務への転職候補者に特に有効。 → レッスン 4
ジョブディスクリプション (JD)
職務の内容、責任範囲、必要なスキル・経験、求めるコンピテンシーを言語化した文書。職務名と所属・職務概要・主要業務・責任範囲と権限・必須要件・期待するコンピテンシーの 6 ブロックで構成する。 → レッスン 2
心理的契約 (Psychological Contract)
明文化されていない、組織と従業員の相互期待を指す概念。デニス・ルソー(Denise Rousseau)らが 1990 年代から体系化した。求人票で過大な期待を抱かせると、入社後に心理的契約の違反を生み、早期退職につながる。 → レッスン 3
Situation, Task, Action, Result (STAR)
行動面接の質問設計と回答構造のフレーム。Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取った設計。米国の人事実務で 1980 年代から広く使われてきた。 → レッスン 4
Spencer & Spencer(スペンサー)
ライル・スペンサー(Lyle Spencer)とシグネ・スペンサー(Signe Spencer)。1993 年の著書『Competence at Work』でコンピテンシーモデルを体系化した。コンピテンシーを知識・スキル・自己概念・特性・動機の 5 要素に分解し、氷山モデルで表現した。 → レッスン 2
スカウト
候補者に組織から能動的にアプローチする採用手法。ダイレクトリクルーティングの代表的な形式で、Wantedly、LinkedIn、ビズリーチなどのプラットフォームで運用される。 → レッスン 3
政策の事前設計
構造化面接の 4 要素の 1 つ。「何を評価するか」「どのレベルが期待値か」を事前に決める。BARS のような行動指標尺度で具体化することが多い。 → レッスン 1
ダイレクトリクルーティング
自社の採用担当者が、データベースやネットワーク上で候補者を探し、直接スカウトメッセージを送る採用手法。求人広告では集まりにくい層(特定スキルの中堅人材、潜在層)にアプローチできる。 → レッスン 3
Denise Rousseau(デニス・ルソー)
米国の組織行動学者。1990 年代から心理的契約の概念を体系化し、組織と従業員の相互期待が雇用関係を支える発想を提示した。 → レッスン 3
デイビッド・マクレランド
米国の心理学者。1973 年の論文「Testing for Competence Rather Than for Intelligence」でコンピテンシーの概念を最初に提唱した。学歴や知能テストでは予測できない職務での成功を支える行動特性を扱った。 → レッスン 2
内定承諾率
内定者のうち承諾する割合。業界平均は 70 〜 75% 程度で、組織の年収提示・口説き対話・候補者体験の質によって大きく変動する。 → レッスン 8
Latham(ゲイリー・レイサム)
カナダ生まれの組織心理学者。1980 年の論文で状況面接(Situational Interview)を体系化し、仮想の状況提示による行動予測の技法を提示した。 → レッスン 4
認定と更新 (面接官の)
面接官として活動するための認定基準と、定期的な更新基準。OJT 完了で認定、半期に 1 回のキャリブレーション会議参加で更新、のような運用が一般的。 → レッスン 6
BARS (Behavior Anchor Rating Scale)
1963 年に Patricia Smith(パトリシア・スミス)と Lorne Kendall(ローン・ケンドール)が提唱した評価尺度。抽象的な評点ではなく、具体的な行動例を尺度の各段階に結びつける手法。面接官間の判断ばらつきを減らす効果がある。 → レッスン 4
Halo Effect(光輪効果)
1 つの強い印象がほかのすべての評価を引き上げる暗黙バイアス。1920 年に心理学者 Edward Thorndike(エドワード・ソーンダイク)が実証研究で示した。 → レッスン 5
ピーター・カペリ
ペンシルバニア大学ウォートン・スクールの経営学者。著書『Why Good People Can't Get Jobs』などで、採用の構造的な問題が現代の労働市場の機能不全を生んでいると指摘した。 → レッスン 1
氷山モデル
Spencer & Spencer のコンピテンシーモデルの可視化フレーム。海面より上に見えるのが知識とスキル、海面下に隠れているのが自己概念・特性・動機。多くの企業の採用は知識とスキルだけで判断しがちだが、業績差を生むのは海面下の要素であるという主張を表現する。 → レッスン 2
不適切な質問
法令やプライバシー、倫理の観点から、面接で問うべきではない質問の総称。主要 5 カテゴリは、プライバシー・家族構成、性別・結婚・出産、健康状態、過去の所属組織・労働組合活動、外国籍候補者への国籍・在留資格関連。 → レッスン 4
不合格通知
選考で不合格となった候補者に結果を伝える通知。タイミング(3 〜 5 営業日以内、遅くとも 1 週間以内)・文面(応募と面接への感謝、選考結果の明示、選考過程で印象に残った点、今後のキャリアへの祝意)・手段(最終段階は電話を含む)の 3 観点で設計する。 → レッスン 7
Behavioral Interview (行動面接)
過去の具体的な行動エピソードを引き出し、それを通じてコンピテンシーを評価する構造化面接の中核技法。「行動面接」の項目を参照。 → レッスン 4
母集団形成
採用ファネルの前段階で、応募者プールを作る作業。求人広告・ダイレクトリクルーティング・人材紹介エージェント・リファラルの 4 手法を組み合わせて、求める人物像に適合する候補者を集める。 → レッスン 3
Horns Effect (角効果)
Halo Effect の逆で、1 つの弱い印象がほかのすべての評価を引き下げる暗黙バイアス。 → レッスン 5
Must コンピテンシー
職務の遂行に欠かせない、これがないと業務が回らない能力。Want コンピテンシーと対になる概念で、一般的に 5 〜 7 個に絞る。すべての候補者で Must を満たすことが採用条件になる。 → レッスン 2
面接官カリブレーション
複数面接官の評価基準を継続的に揃え、判断のばらつきを抑える組織的なプロセス。月次または四半期のキャリブレーション会議を中心に運用される。 → レッスン 6
面接官プール
組織で採用面接を担当する集団。人事担当者・事業部マネジャー・経営層が含まれる。負荷管理・認定と更新・評価とフィードバックの 3 ポイントで運用する。 → レッスン 6, 8
面接動画分析
録画された面接動画から、候補者の表情・声・発言内容を分析し、評価の補助情報を提供する AI 採用ツールの活用領域の 1 つ。米国の HireVue などのサービスが代表的。バイアス再生産、説明可能性、人間判断との接続、候補者への開示の 4 つの注意点がある。 → レッスン 8
求人広告
求人情報サイト(リクナビ、マイナビ、エン転職、ビズリーチ、indeed など)への掲載で、候補者の能動的な応募を待つ採用手法。リーチ規模は大きいが、自社の業種・職種に関心を持つ候補者だけが応募する自己選別性がある。 → レッスン 3
横断面接 (複数面接官による別個評価)
複数面接官による独立した評価を、その後集約する設計。最初の別個評価で各面接官の独立した判断を確保し、ディスカッションで見落としや解釈のずれを補正する。社会心理学の集合知研究と整合する。 → レッスン 6
リーチ
採用ファネルの第 1 段階。自社の採用情報が候補者の目に触れる段階で、求人広告の閲覧者数、自社採用ページの訪問者数、社外イベントでの接点数などで測る。 → レッスン 3
リクルーター
組織の採用業務を担う専門担当者。母集団形成、書類選考の一次対応、面接日程調整、内定通知と承諾フォローを担当する。組織規模に応じて 1 〜 数名で運用する。 → レッスン 8
リファラル
社員からの紹介で候補者と接点を持つ採用手法。社員の知人ネットワークを活用するため、候補者と組織のカルチャー適合性が高い傾向がある。リファラル経由の入社者は、求人広告経由よりも定着率が 1.5 〜 2 倍高いというデータが多くの調査で確認されている。 → レッスン 3
類似性バイアス
候補者が面接官と類似している(出身校、出身業界、共通の知人、似た価値観など)と評価が高くなる暗黙バイアス。組織の多様性を損ねる主要な要因の 1 つ。 → レッスン 5
労働条件通知書
労働基準法に基づき、雇用主が労働者に対して労働条件を明示する法令上必須の書面。オファーレターとは別の文書で、組織として両方を整備するのが標準。 → レッスン 7
Want コンピテンシー
あれば望ましいが、なくても代替手段がある能力。Must コンピテンシーと対になる概念で、一般的に 3 〜 5 個程度に整理する。候補者間の差別化や、複数候補者から優先順位をつける際の材料になる。 → レッスン 2
Will/Can/Must
キャリアデザインや個人の動機の整理にも使われる三角形フレーム。採用面接の文脈では、Will(候補者がやりたいこと)・Can(候補者ができること)・Must(職務が求めること)の 3 つが重なる領域の候補者が、長期的に活躍する可能性が高いと整理する。 → レッスン 2
ATS (Applicant Tracking System)
応募者管理システム。応募者情報、選考状況、評価データを一元管理するクラウド人事システム。HRMOS、SmartHR、Talentio などが代表的。 → レッスン 6, 8
EU AI Act
2024 年に成立した EU の AI 規制法。採用領域は高リスク領域として規定されており、AI 採用ツールの利用について候補者への開示や説明可能性の確保が求められる。 → レッスン 8
HireVue
米国のオンライン面接プラットフォーム。録画面接の動画を AI で分析し、評価の補助情報を提供する機能を持つ。面接動画分析の代表的なサービス。 → レッスン 8
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